LINE MUSICは、サービス開始からわずか2日で100万ダウンロードを突破し、2017年時点で累計2,000万ダウンロードと、注目度の高さを感じさせる音楽配信サービスです。
LINE MUSICは、2,400万曲が聞き放題で、LINEと連携した機能が満載です。今回は有料プランを使ってみた感想と共に説明してきます。
スポンサーリンク
LINE MUSICとは?
LINE MUSICとは、コミュニケーションアプリとして有名な「LINE」のグループ会社が運営している定額制の音楽配信サービスです。「コミュニケーションに音楽を取り込み、ユーザーの音楽体験を変える」というスローガンのもと、LINE株式会社、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ、 エイベックス・デジタル株式会社、ユニバーサル ミュージック合同会社の4社の共同出資で設立したLINE MUSIC株式会社が運営しています。
LINE MUSICの詳細は以下の通りです。
- 運営会社 :LINEMUSIC Inc.
- サービス開始:2015年6月11日
- 曲数 :2,400万曲以上
- 音質 :64kbps,192kbps,320kbps
- レビュー:Android版⭐︎3.4、iOS版⭐︎3.2
LINEのアカウントを持っていれば、IDとパスワードを入力してログインできます。また、アプリをインストールしなくても使えるブラウザ版もあります。
以前の主流だった、ダウンロード型サービスでは、1曲ダウンロードするごとに料金が発生していました。しかし、ストリーミング型サービスでは、登録されている曲なら何曲聴いても料金は一定です。
LINE MUSICの楽曲の充実度はイマイチ
2,400万曲以上のラインナップを誇るLINE MUSICですが、楽曲の充実度はイマイチだと感じました。最近の曲はありますが、CDバブル時代にミリオンセラーになった邦楽アーティストの曲はほとんどがオルゴール音源です。
洋楽は「Spotifyなら全アルバムあったのに、LINE MUSICだと1枚しかない」というタイトルがありました。
自分の好きな曲がラインナップに入っているかは、一度登録して、検索してみるといいでしょう。
料金プランは全4種類
LINE MUSICは、月20時間まで聴き放題のベーシックプランと、時間制限なしで聴き放題のプレミアムプランの2つの有料プランがあります。両方ともチケット制となっており、アプリ内かLINEストアで購入できます。
ベーシックプラン (月20時間まで) |
プレミアムプラン (無制限) |
|
---|---|---|
通常 | 500円 | 960円 |
学割 | 300円 | 600円 |
ベーシックプランのアプリ内購入はAndroid版のみです。なぜかiOS版ではベーシックプランをアプリ内購入できません。理由についてLINEに問い合わせたところ「iOS版アプリの仕様についてはApple社の管轄なので、当方ではわかりません」という回答でした。
iSO版でもベーシックプランのチケットはLINEストアで購入できます▼
LINEストアでは、クレジットカードを持っていなくても、電子マネーやキャリア決済で有料LINEスタンプなどの支払いができます。
クレジットカードを持っていない学生には便利な仕様です▼
有料会員の無料お試し期間は最大2カ月間
LINE MUSICでは、最初のログインから1カ月間は有料プランをお試しで使えます。さらに、クレジットカードなどの支払情報登録すれば無料期間を1カ月延長できます。支払い情報の登録はチケットをタップすれば登録できます。
支払情報登録してから1カ月後の支払日から自動更新で課金されます。しかし、支払日までに退会した場合は料金が発生しません。
今後課金して使っていくかどうかは別として、最初のログイン分の1カ月を使い切ってから、支払い情報登録すると合計2カ月の無料期間フルに使えてお得です。
有料会員と無料会員の違い
無料会員の場合でもプレイリストの作成や歌詞表示機能は使えますし、広告表示もLINE MUSICにはありません。しかし、無料会員では、30秒しか曲を聴けません。それに対して、有料会員は以下の機能が使えるようになります。
- 曲がフル再生できる
- 曲を保存できるキャッシュ機能が使える
- LINEの無料通話の着信音の設定(LINE着うた)ができる
LINE MUSICの4つの機能
2,400万曲の中から、好きな音楽を検索して聴いたり、お気に入りの曲を集めたプレイリストを作成したりというのが基本な使い方です。
LINE MUSICをはじめとした定額制音楽ストリーミング配信サービスには、他にも色々と便利な機能があります。サービスごとに機能の名前は違っても、内容的には共通しているものが多いです。
共通する機能の説明と、他の音楽配信ストリーミングサービスと比べてLINE MUSICはどんなレベルなのか、個人的な満足度として★の数で表してみました。(最高★3つです)
その他の音楽配信ストリーミングサービスについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「キャッシュ機能」で500曲までオフライン再生可能★☆☆
定額制音楽ストリーミング配信サービスで音楽を聴く際に、常にデータ通信をしていると、あっという間にスマホの月のデータ通信量制限に達してしまいます。
「キャッシュ機能」は、曲を再生するために必要な情報を端末に保存して、データ通信なしで再生できるようにする機能です。Wi-Fiでキャッシュ保存した曲は、圏外や機内モードなどのオフライン環境でも再生ができます。▼
キャッシュした曲は、PCにダウンロードしたり、コピーしてCD-Rに焼いたりはできません。しかし、サービスを退会しない限りは、曲数制限やキャッシュ期限が到来するまで、端末でいつでも楽しめます。
他のサービスが3,000曲や無制限にキャッシュ保存できるのに比べて、LINE MUSICは500曲と保存できる量が少ないです。
おすすめの曲を紹介してくれる「レコメンド機能」★★☆
普段聞いている曲の志向をAIが読み取ってオススメの曲を選んでくれたり、再生中の曲に似ている曲を次々に再生してくれる機能です。また、各ジャンルのプレイリストから、まだ知らない新しい音楽と出会うきっかけを作ってくれます。
[HOME]-[レコメンド]から[Weekly Mix]を開くと、再生履歴などから、毎週AIがオススメのプレイリストを作成してくれます。
他社のように、特定の曲を起点に似た曲を再生し続ける「ラジオ機能」や、「この曲を含むプレイリスト」という広げ方ができないので、「新しい音楽を探す」という点では、他社に比べて充実していない印象を受けました。
LINE MUSICの「音質調整機能」★★☆
曲をストリーミングで聞く際に、音質を任意に設定できます。高音質ほどデータ通信量が多くなり、低音質ほどデータ通信量量が少なくなります。聴くスタイルによって最適なものを使い分けるのがベストです。
音質は、低(64kbps)、中(192kbps)、高(320kbps)の3通りの中から選べます。▼
中程度の音質の設定は、他サービスだと、大体128kbpsか、160kbpsがたまにあるくらいで、192kbpsというかゆいところに手が届くような設定が可能なのはLINE MUSICのみです。
ただ、音質を特徴づけるものとして、mp3やAACなどの圧縮方法や64kbps、192kbpsといった圧縮率の他にも、「音楽プレイヤーとしての仕様」も影響してきます。
個人的な感想ですが、LINE MUSICは音楽プレイヤーとしては、若干低音が弱くて軽いような印象を受けます。なので、他のプレイヤーと比べると音楽のジャンルによっては、低音が物足りなく感じるかもしれません。
気が利かない「検索機能」★☆☆
正直言ってLINE MUSICの検索機能は使い心地が良くないです。Googleなら、多少入力したキーワードが間違っていても「もしかして〇〇ですか?」と予測が出てきます。しかし、LINE MUSICは、曲名やアーティスト名を正確に入力しないとお目当の曲までたどり着けないです。
また、オルゴール曲かどうか判断しづらいので、「ようやく見つけた!」と思って再生をしてみたら、オルゴール音源でがっかりということも何度か経験しました。「オルゴール音源は検索結果から外す機能」があっても良いのにと思いました。
LINE MUSICならではの5つの特徴
ここまで読むと、「LINE MUSIC大したことないじゃん」となってしまうかもしれません。しかし、以下の独自機能があるため、人によってはハマると思います。
- ①LINEアプリと連携して曲を送れる
- ②LINEのプロフィールにBGMを設定できる
- ③友達の聴いている曲がわかる「フレンズチョイス」
- ④LINEモバイルの「MUSIC+プラン」ならデータ量を気にせず使える
- ⑤学生に嬉しい「ベーシックプラン×学割」
①LINEアプリと連携して曲を送れる
本家であるコミュニケーションアプリ「LINE」と連携した機能があり、LINEでつながっている友達と好きな音楽を使ったコミュニケーションを気軽に取れます。
好きな曲を「シェアする」と、LINEスタンプ気分のトーク画面に曲を送れます。送られた相手は曲をすぐ再生できます。ただし、相手が有料会員でないと30秒しか曲を再生できません。
好きな曲を送り合うというのは意外に盛り上がりますよ。
②LINEのプロフィールにBGMを設定できる
LINEのプロフィール画面にBGMを設定できます。BGMを設定すると、紹介文のところにLINE MUSICの音符のアイコンと、曲名が表示されて、プロフィール画面を開くと、30秒程度のハイライト再生が流れます。
③友達の聴いている曲がわかる「フレンズチョイス」
LINEで繋がっている友達がLINE MUSICで聴いた曲をランキング形式で紹介してくれる「フレンズチョイス」という機能があります。友達の間で人気の曲が分かるので、意外と面白いです。
④LINEモバイルの「MUSIC+プラン」ならデータ量を気にせず使える
LINEの子会社が運営する格安SIM「LINEモバイル」があります。
LINEモバイルの「MUSIC+プラン」(月額1,810円)なら、LINE MUSICを利用している分のデータ通信量をノーカウントにして利用できます(カウントフリー)▼
定額制音楽ストリーミングサービスは、データ通信量を節約したい場合は、Wi-Fi環境でキャッシュしたものを聴く形になります。しかし、LINEモバイルの「MUSIC+プラン」ならWi-Fi環境がなくても、データ通信量を気にせず、ストリーミングが楽しめます。
LINEモバイルについて、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
⑤学生に嬉しい「ベーシックプラン×学割」
定額制音楽ストリーミングサービスの中で、学割があるのは、「apple music」と「LINE MUSIC」の2つのみ。そして20時間/月再生のベーシックプランがあるのは、「楽天ミュージック」と「LINE MUSIC」のみです。両方を併せ持つのはLINE MUSICだけです。
ベーシックプランの学割だと月額300円なので、敷居もかなり低くなります。ちなみに「学生」の定義は、中学、高校、専門学校、短大、4年制大学、その他学校に在籍していることで、年齢に関係なくほぼ該当するようです。
[設定]-[アカウント]から[学生認証]を選択し、生年月日と学校名を入力すればOKです。▼
2017年5月時点では、特に学生証の画像を送ったりする必要はありません。
好きな人に好きな曲を送る楽しさ
LINE MUSICで一番面白さを感じたのは、LINEのトーク画面で音楽をシェアできる機能でした。
兄弟や友人同士で、CDを貸し借りしていた時代から、送料無料で、手軽に音楽を送れるというのは良い時代になったものです。
標準装備のレコメンド機能はイマイチと感じましたが、友達の中で音楽を送り合えるのは、音楽について話をする良いきっかけになると思いました。LINE MUSICでスタンプ代わりに、相手の喜びそうな曲を送ってみるのも良いでしょう。