CDを買わなくなってから、音楽を聴く時間が減っていませんか?
そんな時は、一定の月額料金で、数百万~数千万曲が聴き放題になる「定額制音楽ストリーミング配信サービス」がオススメです。
主要な定額制音楽ストリーミング配信サービスを色々と試しましたが、AWAは1、2を争う「格好良さ」と「使い心地」を持っています。無料プランのままでも楽しめるような設計がされているのも魅力的です。
この記事では、AWAを使った感想や豊富な機能について解説します。
AWAとは?
AWAとは、アメブロやAbemaTVでおなじみのサイバーエージェントと、音楽業界大手エイベックスグループが共同開発し、2015年5月にスタートした定額制音楽ストリーミング配信サービスです。運営はAWA株式会社が行なっています。
AWAのサービスの概要は以下の通りです。
- AWAの概要
PCの場合、ブラウザ版はありませんが、PC用アプリがあるのでインストールしてスマホのアカウントと連動させられます。スマホではなく、パソコンの作業中に音楽を聴きたいという人は、パソコン上で操作できるので便利です。
ちなみにAWAの発音のアクセントは「アワ→」ではなく「アワ↘」が正しいようです。
料金プランは有料プランと無料プランの3種類
AWAの料金プランは有料の「Standardプラン」「アーティストプラン」と無料の「Freeプラン」の3種類で、その違いは至ってシンプルです。
無料プランでは、①キャッシュ機能が使えず、②音楽の再生時間は1曲最大90秒、③月に20時間までという3つの制限があります。有料プランにはこれらの制限がありません。
しかし、曲を探したり、お気に入りの曲を登録できるプレイリストが作れたりと、機能は充実しています。他社と違って、無料プランでも広告が流れないのは嬉しいポイントです。
「Standardプラン」は月額980円で全曲聴き放題ですが、「アーティストプラン」は3組までのアーティストが聴き放題のプランで月額270円です。
また、無料トライアル期間として、アプリのインストール後1カ月間は、Standardプランと同じ機能が使えます。「まずはお試しで使ってみたい」という人には嬉しい仕様です。
AWAの魅力
私は今まで他の音楽配信サービスもいくつか使ってきましたが、他のサービスと比較して、AWAが優れていると感じたのは以下の点です。
- 直感的に操作できる美しい「UI」
- 洋楽・邦楽ともに豊富な6,000万曲のラインナップ
- 素人でも感動する高音質
直感的に操作できる美しい「UI」
AWAの魅力は圧倒的な使いやすさと、UIの美しさです。昔と違って音楽を聞く方法が多様化している今、「快適な使い心地」というのは、音楽の聴き方を決める上で重要なポイントです。
聴きたい曲を直感的に見つけられることができるか?デザインがカッコいいか?はサービスを使う際には重視したいところ。その点、AWAのUIは非常に洗練されていて素晴らしいです。スタイリッシュかつお洒落で、製作者のセンスが光っています。
また、会員登録不要なので、いちいちログインをしなくてもサービスを利用できるUIは素晴らしいです。
洋楽・邦楽ともに豊富な6,000万曲のラインナップ
定額制音楽ストリーミングサービスの中で、曲数が6,000万曲以上あるのは、AWA以外ではLINE Music、Apple Music、Amazon Music Unlimitedの3社だけです。
AWAは、洋楽も邦楽も充実しており、聴きたい曲はだいたい揃っています。ただし、邦楽は権利の関係からかオルゴール音源やカバー曲も多いので、オリジナルの歌手が歌っている曲が見つからない時も見受けられます。
素人でも感動する高音質
定額制音楽ストリーミングサービスの中でも、AWAの音質は素晴らしいです。他社の酷いところでは、最高音質に設定しても、スカスカの音しか出てきませんが、AWAの場合は、Wi-Fiにつないで、高音質にすると非常に上質な音楽を提供してくれます。
新しい音楽との出会いを提供してくれる4つの仕組み
定額制音楽ストリーミングサービスには、新しい音楽と出会うための様々な仕組みがあります。AWAはこの仕組みが非常に素晴らしいです。
- ①流行りの曲を表示してくれる「BROUSING」
- ②ジャンルごとのオススメを表示する「GENRE」
- ③プロや利用者のオススメの塊「AWAユーザープレイリスト」
- ④AIがオススメしてくれる「ラジオ機能」
①流行りの曲を表示してくれる「BROUSING」
流行りの曲を表示してくれる機能です。最新のトレンドが分かるので、便利です。
②再生履歴から表示する「DISCOVERY」
過去検索して再生した音楽の履歴やお気に入り情報から、おすすめのプレイリストを紹介してくれます。
Including(含めて)”〇〇〇(曲名)”、Based on “〇〇〇(アーティス名)”など、AIがそのプレイリストを選んだ理由が書かれているので分かりやすいです。
③ジャンルごとのオススメを表示する「GENRE」
POP、ROCKなどのジャンルを入り口として、そのプレイリストが公開された順に表示されます。特定のジャンルを中心に聴く人にとっては良い機能ですね。
シチュエーションにあった楽曲を探せる「MOOD」
自分でプレイリストを作成する際、「HAPPY」や「RELAX」など、そのプレイリストの雰囲気を表すキーワードを設定できる欄があります。
好みの曲やプレイリストを探す際に、MOODから検索することで、それらのキーワードにマッチしたものを見つけることができます。
④プロや利用者のオススメの塊「AWAユーザープレイリスト」
プロのエディターが作ったプレイリストに加え、他の利用者が作ったプレイリストも充実しています。
他の利用者が作ったプレイリストは他社サービスにもありますが、再生中の曲から「この曲を含むプレイリスト」といった風に、曲単位で探せる使いやすさはAWAがダントツに優れています。
カセットやMDに自分のお気に入りの曲を入れて作っていた編集盤を、世界中のユーザー同士でシェアし合える楽しさがあります。自分のプレイリストは非公開設定にすることも可能です。
AIがオススメしてくれる「ラジオ機能」
「ラジオを開始」した曲を軸にしたり、ジャンルや年代を指定することで、似た曲、適合する曲をAIが選んで流し続けてくれます。スキップも可能なので、「違うかな」と思った場合は飛ばして次の曲にいけます。
検索やプレイリストからだと、名前を知っているアーティストや曲、ジャケットの画像の情報などから自身で選ぶことになります。しかし、入り口がAIのオススメになることで思わぬ出会いがあったりしますし、あまり詳しくないジャンルの場合などは特に実力を発揮してくれます。
AWAの便利な機能や設定
さらに、AWAには以下の機能も搭載されています。「音楽業界大手のエイベックスが絡んでいるだけのことはある」と思わせるほど、音楽好きには嬉しい機能です。
- センス溢れる「歌詞表示機能」
- 低音質・高音質まで細かく選べる「音質設定機能」
- 再生方法を選べる「再生設定機能」
- オフラインで曲を再生できるようになる「キャッシュ機能」
センス溢れる「歌詞表示機能」
歌詞情報がある曲の場合は、歌詞を表示できます。
他社のサービスでは、画面の歌詞に変化がないですが、AWAの場合は曲の進行に歌詞が色づいていくので、今どこまで歌っているのかを把握しやすいです。見た目にもカッコいいです。
低音質・高音質まで細かく選べる「音質設定機能」
ストリーミングする曲の音質を64kbps、96kbps、128kbps、320kbpsから選べます。低音質設定のメリットは、キャッシュデータの容量も軽くなることと、Wi-Fi環境でないときにキャッシュしたとしても、データ通信量が少なくて済む点です。
他社のサービスでは、選べる音質が2、3種類なのに対し、AWAでは4種類から選べます。
kbpsで表される圧縮率もさることながら、実は、各ストリーミングサービスごとに同じ曲を同じ圧縮率で聴いた場合でもけっこう違いがあります。あくまで個人的な印象ですが、例えば、Google Play Musicはフラットで、LINE MUSICはやや軽めな感じがします。
AWAは適度に中低音が強調されているように感じます。ビートが効いた曲を聴くのに向いています。これらは良し悪しというよりは、よく聴くジャンルによる向き不向きや、好みの問題ともいえますが、無料期間中に複数のサービスを試せる際には、確認してみてください。
再生方法を選べる「再生設定機能」
AWAでは、曲の再生の仕方も自分好み選べます。曲が終わりの部分で徐々に小さくなっていき、次に再生する曲が徐々に大きく聞こえてくる「クロスフェード再生」。曲と曲の間の沈黙が嫌という人にはオススメの機能です。
さらに、曲の盛り上がる90秒くらいの範囲をピックアップして再生していく「ハイライト再生」もあるので、「サビだけ聴きたい」という人は利用していみましょう。BGM的に楽曲を流す場合は、便利な機能ですね。
ただし、ハイライト再生は、無料プランで聴ける範囲での再生になる為、自分の好きなところを指定できません。ここが調整できるようになると、プレイリストを作成する面白さも広がるので、指定できるようになって欲しいと感じました。
オフラインで曲を再生できるようになる「キャッシュ機能」
通常ストリーング再生をする際には、再生ごとにデータ通信が伴いますが、必要な情報を「キャッシュ保存」をすることで、オフライン状態でも再生可能になります。
どの定額制音楽ストリーミングサービスでもほぼついている機能で、サービスによっては曲数制限がありますが、AWAの場合は、無制限です。ただし、本体の容量が必要なので、無制限といっても本体の保存容量分までしか曲はキャッシュできません。
なお、キャッシュした曲は、7日間以上オンライン状態でAWAに接続していないと聞けなくなるので注意です。なお、、AWAの画面上では「ダウンロード」と表現されています。
AWAの無料「Freeプラン」は会員登録不要で使えてとっても便利
スマホだけで使うなら会員登録不要で、アプリのインストールが完了次第、すぐ使えるようになります。
PC版アプリを使う場合は、PCアプリのインストール後に表示された文字をスマホ側で入力するという認証作業が必要です。
会員登録不要でサービスが使えるのは、定額音楽配信サービスの中でも珍しいです。ユーザーのことを考えてくれていますね。
AWAの有料版の退会方法もシンプルで良心的
[Setting]→[アカウント]の画面から退会できます。
ちなみに、1ヵ月の無料期間が過ぎると、自動的にFreeプラン(無料)に切り替わります。自動的に課金されることはないので安心ですね。キャッシュしていた曲については、無料トライアル期間終了後から7日以内は聞くことができます。
AWAの惜しいところ2点
現状のAWAの使いやすさに満足していますが、あえて改善してほしい点を挙げるなら…ということで以下にまとめてみました。
惜しいところ①キャッシュデータを本体にしか保存できない
KKBOXなどの他サービスの中には、スマホ本体とは別に、外部SDカードをキャッシュデータの保存先として指定することができます。しかし、AWAは本体にしかキャッシュデータを保存できません。
キャッシュできる曲数が無制限というメリットを最大限に活かすためにも、SDカードを保存先に出来るようになると有難いです。
惜しいところ②英語表記が多い
英語表記が多いので、機能の内容がわかりにくく感じる場合があります。せっかくの使いやすいUIなので、もし「全て日本語表示にする」などの設定があったら使ってみたいと思います。
英語が苦手な人にとっては、せっかくかっこいい画面も「英語ばっかりで使いにくい」と思うかもしれません。
まとめ:音楽ファンを満足させるAWA
AWAは音質も良く操作も直感的に行えるので、純粋に音楽を楽しみたい音楽ファンと非常に相性が良いサービスです。
また、音楽と出会うための機能も充実しているので、自分の好みの音楽と出会えます。会員登録や支払い方法の登録が不要など、余計なことをしなくてもユーザーフレンドリーなサービスです。
「音楽を良い音で楽しみたい」という人はぜひ登録してみください。
なお、その他の音楽配信ストリーミングサービスについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。