日本で大人気のアイフォーン、美しいですよね。一方で最近では性能もデザインも申し分ないアンドロイド。どちらの方が良いのかは永遠のテーマだと思います。
その答えは実際のシェアに現れているはずです。
- 実際に日本人の何%の人がiPhoneを使っているのでしょうか?
- また、世界ではiPhoneとAndroidのシェアはどうなっているのでしょうか?
この記事では、日本・世界におけるスマートフォンのOSシェアを、2020年の最新データ&2012年からの履歴で分析しました。そして「iPhone VS Android」の勢力図を解明していきます。
ソースには、統計データサイト「StatCounter」を利用しました。
【2020年1月】世界と日本のiPhoneとAndroidのシェア比較
まずは最新データ、2020年1月の世界&日本におけるiPhoneとAndroidのシェア率を比較してみましょう。
iOS(iPhone) | Android | その他 | |
---|---|---|---|
世界 | 24.76% | 74.30% | 0.94% |
日本 | 65.94% | 33.84% | 0.22% |
2020年1月の世界におけるスマホOSシェア率の詳細▼
2020年1月の日本におけるスマホOSシェア率の詳細▼
2020年現在も日本ではiPhoneの方がまだまだ多いようです。
※2020年1月11日、以下、記事公開時の2017年6月までのデータ→2019年12月までのデータに差し替えました。
世界のスマホOSシェア率
実態を知るために、まずは世界全体のスマートフォンのOSシェアを見てみましょう。
【2019年】Android:75.5%、iPhone:22.7%
まずは、2019年のデータから見てみましょう。オレンジ色がAndroid、灰色がiOSです。
2019年1月~2019年12月の「世界」のスマホOSシェア(棒グラフ)▼
少し見づらいので、iPhone VS Androidに絞ってみます。
【2019年】 | iOS(iPhone) | Android | その他 |
---|---|---|---|
世界 | 22.7% | 75.5% | 1.8% |
世界では現在、iOSよりも、Androidのシェアの方が圧倒的に高いようです。
【時系列推移】2012年~2019年
続いて、2012年まで遡って時系列で見てみましょう。
2012年1月~2019年12月の「世界」のスマホOSシェア(時系列推移)▼
少し見づらいので、iPhone VS Androidに絞ってみます。
年度別で表にまとめてみます。
【世界】 | iOS(iPhone) | Android | Windows | その他 |
---|---|---|---|---|
2012年 | 24.04% | 27.41% | – | 48.55% |
2013年 | 24.03% | 39.21% | 1.59% | 36.76% |
2014年 | 23.95% | 53.65% | 2.35% | 22.40% |
2015年 | 20.20% | 64.20% | 2.29% | 15.60% |
2016年 | 19.29% | 69.11% | 1.75% | 11.60% |
2017年 | 19.59% | 71.95% | 1.03% | 8.46% |
2018年 | 20.47% | 75.45% | 0.47% | 3.61% |
2019年 | 22.71% | 75.47% | 0.21% | 1.61% |
世界ではAndroidのシェアが毎年上がっており、2017年では70%、2019年では75%を超えています。逆に、iOSのシェアは下がり傾向で、2016年から20%を下回っています。
※【2020年1月11日追記】:2017年後半~2019年のデータを追加すると、iOSのシェア減少は底を打って少し回復しているように見えますが、これはAndroidからシェアを奪ったというより「その他」のシェアが減った分に見えます。
この表から、世界では圧倒的にAndroidのシェアが高く、さらにその傾向は年々強くなっていることが分かります。Windows Phoneは伸び悩んでいますね。
※【2020年1月11日追記】:2018年・2019年のデータを追加すると、Androidのシェア増加傾向は収束し75%付近で落ち着いているようです。
ちなみに過去に「その他」のシェア比率が高いのは、以下のOSがある程度シェアを獲得していたからです。数字は2012年のシェア率です。
- Symbian OS:18.15%
- Series 40:10.64%
- Samsung:6.46%
- Blackberry OS:5.09%
【参考】2012年の「世界」のモバイルOSシェア(棒グラフ)▼
日本のスマホOSシェア率
続いて、日本におけるスマートフォンのOSシェアをみてみましょう。
【2019年】Android:30.4%、iPhone:69.3%
まずは2019年のデータから。こちらも、灰色がiOS、オレンジ色がAndroidです。
2019年1月~2019年12月の「日本」のスマホOSシェア(棒グラフ)▼
少し見づらいので、iPhone VS Androidに絞ってみます。
【2019年】 | iOS(iPhone) | Android | その他 |
---|---|---|---|
日本 | 69.3% | 30.4% | 0.3% |
やはり日本では現在、圧倒的にiOSのシェアの方が高いようです。
【時系列推移】2012年~2019年
例によって、2012年まで遡って時系列で見てみましょう。
2012年1月~2019年12月の「日本」のスマホOSシェア(時系列推移)▼
2012年以前はiPhoneとAndroidのシェアはほぼ一緒ですが、その後、5年間はiPhoneが徐々にシェアを伸ばしていっています。しかし、2017年に入ってから、ついに日本でもiPhoneのシェアが下がってきているのが見て取れます。
※【2020年1月11日追記】:この傾向はちょうど記事公開した2017年前半で収まり、2017年中盤以降は両者のシェア変動は小さく均衡してきています。2019年1月付近の急激なシェア変動の理由が分かる方はぜひ教えて下さい。
少し見づらいので、iPhone VS Androidに絞ってみます。
年度別で表にまとめてみます。
【日本】 | iOS(iPhone) | Android | Windows | その他 |
---|---|---|---|---|
2012年 | 49.95% | 47.18% | 0.13% | 2.87% |
2013年 | 56.77% | 42.05% | 0.07% | 1.18% |
2014年 | 64.06% | 35.02% | 0.06% | 0.92% |
2015年 | 65.97% | 33.22% | 0.10% | 0.81% |
2016年 | 69.84% | 29.22% | 0.15% | 0.94% |
2017年 | 68.60% | 30.40% | 0.07% | 1.00% |
2018年 | 68.77% | 30.78% | 0.03% | 0.42% |
2019年 | 69.31% | 30.43% | 0.03% | 0.23% |
日本ではiOSのシェアが上り基調で、2016年は70%に迫る勢いです。逆にAndroidのシェアは右肩下がりで2016年には30%を切ってしまっています。
※【2020年1月11日追記】:2017年以降はiOSもAndroidもほぼ横ばいになってきています。
Windows Phoneは日本でもシェアを獲得できていないようです。
世界と日本では、iPhoneとAndroidのシェア比率が対称的な結果となり、日本の特殊性が浮き彫りとなりました。
iPhone(iOS)のシェアが高い国ランキング
世界の主要国のスマホのOSシェア(2019年1月~2019年12月)を国別に調べてみました。太線はシェアが逆転している境界線です。
順位 | 国 | iOSシェア | Androidシェア |
---|---|---|---|
1位 | 日本 | 69.31% | 30.43% |
2位 | オーストラリア | 55.69% | 43.83% |
3位 | アメリカ | 55.23% | 44.51% |
4位 | カナダ | 52.78% | 46.69% |
5位 | イギリス | 49.24% | 50.15% |
6位 | 香港 | 49.15% | 50.27% |
7位 | ニュージーランド | 46.38% | 53.18% |
8位 | シンガポール | 37.62% | 61.45% |
9位 | ドイツ | 28.20% | 70.93% |
10位 | フランス | 28.06% | 71.29% |
11位 | 韓国 | 26.60% | 72.83% |
12位 | イタリア | 24.87% | 74.22% |
13位 | ロシア | 23.70% | 75.42% |
14位 | 中国 | 21.33% | 77.79% |
15位 | インド | 2.67% | 92.06% |
※上記表は、世界の全ての国を調べてランキング化した訳ではありません。自分が気になった15の国を調べて、iPhoneのシェア率が高い順に並べ替えたものです。なので上記表に入り込む他の国がある可能性はあります。
可視化してみましょう。
世界の中で、iOSのシェアが最も高い国は日本という結果となりました。しかも断トツです。
また、日本以外で上位に来ている(iPhoneが人気の)国は、アングロサクソン系という、大変興味深い結果となっています。この関係について何か知見をお持ちの方は是非お知らせください。
逆に、このアングロサクソン傾向を抑えての日本のiPhoneシェアの高さは、「日本人のiPhone好き = Apple信仰」をはっきりと証明してくれる結果と言えます。
しかし、先ほども説明しましたが、2017年に入ってから日本におけるiPhoneのシェア低下が見られます。この先も日本はこれまでと同様の特殊性を貫くのか、または世界と同様にアンドロイドスタンダードになる日が来るのか、今後も目が離せません。
※【2020年1月11日追記】:2017年後半~2019年のデータを追加すると、日本ではiPhoneのシェア低下に歯止めがかかり、70%付近で横ばいとなっています。日本のスマホ市場ではやはりまだまだiPhoneが強いようです。
以下の記事では、日本でiPhoneが人気になった経緯と理由をさらに詳しく解き明かしていきます。
まとめ:日本人のiPhone好きは異常?
今回の分析によると、日本人は昔から、そして2020年になって現在でもiPhoneが大好きのようです。世界からするとかなりの異端児です。
最近では「AndroidのシェアがiPhoneを逆転」なんて調査記事も見受けられますが、本調査においては2020年でも日本ではまだまだiPhoneの方が強いという結果になっています。
個人的な肌感覚としても日本ではまだまだiPhoneを持っている人の方が多い気がします。ちなみに当サイトのアクセス元を見ても、iOSの方がAndroidよりも約2倍多いです。これは今回の結果とほぼ一致しています。
みなさんはどう思われますか?