格安SIMって結局どこがオススメなの?
「格安SIMにすると毎月の通信費が安くなる」って聞いたけど、種類が多過ぎてどこの会社を選んだら良いのか分からない、という方は多いと思います。
この記事では、2020年時点における人気でオススメの格安SIM事業者7社をご紹介します。各社スマホとセットでも契約できるので、オススメの格安スマホサービスでもあります。ここから選べば間違いないです。
「格安SIMに乗り替えて節約したいけど、どこを選んだら分からない」という方は是非参考にして下さい。
オススメの格安SIM7選
2020年時点でオススメの格安SIM・格安スマホサービスは以下の7社です。
- 2020年オススメの格安SIM7選
-
- ワイモバイル
- UQモバイル
- OCNモバイルONE
- LINEモバイル
- mineo
- BIGLOBEモバイル
- IIJmio
この7社から選べばほぼ間違いはありません。格安SIM事業者は600以上あると言われており、全てを調べて比較検討すれば、もちろん他にもご自身にとって最適なサービスが見つかる可能性はあります。
ただ、格安SIMを調べ始めるとブランドの多さ、比較すべき項目の多さの大洪水に飲みこまれること必至です。この7社は大手キャリア以外ではシェアトップの7社で、人気の格安SIMサービスで万人にオススメできます。人気なのには理由があるのです。
個人的にランキングは好きじゃないのでランキング化はしませんが、最大公約数的に個人的なオススメ順に並んでいるとは思います。(ワイモバイルとUQモバイルは同列)
以下、各社の特徴をお伝えしていきます。
【ワイモバイル】速度が速い!電話が多い人にオススメ
ワイモバイルはソフトバンクが自社のサブブランドとして展開している格安SIM・格安スマホサービスです。ソフトバンク回線をそのまま使っているため、通信速度が速く安定しています。混雑時に速度が低下することもありません。
データ通信専用SIM・SMS付きSIMは無く、音声通話SIMのみを取り扱っています。料金プランは「スマホべーシックプラン」の「S(3GB):2,680円」「M(9GB):3,680円」「R(14GB):4,680円」しかなく、とてもシンプルな料金体系です。
後で詳しく料金比較しますが、月額料金が他よりも高く見えるのは、基本料金に10分の電話かけ放題が含まれているからです。さらに月額+1,000円の「スーパーだれとでも定額」オプションを付ければ、一般電話回線の電話無料かけ放題が可能になるレアなブランドです。
全国に1,000店舗以上の直営店「ワイモバイルショップ」があり、取扱店も含めると全国4,000店舗以上あります。なので店員さんに分からないこと聞いたり、スマホの実機を触りながら契約できるのも、不安のある方にとっては心強いですね。また店舗なら口座振替でも契約できるので、クレジットカードが無い方にも有難い存在です。
ソフトバンクの光回線「ソフトバンク光」とセットで、ワイモバイルの月額料金が500円~1,000円割引になるので、自宅で「ソフトバンク光」を使ってる方ならワイモバイル一択です。
また、格安SIMは一般的に家族割がありませんが、ワイモバイルの家族割は1人当たり500円割引になるので、家族みんなで使う場合にもかなりお得になります。
ソフトバンク系列のyahooやPayPayとの相性も良いです。ポイントが貯まりやすかったり、月額462円のYahoo!プレミアムが無料で使えたりします。
ソフトバンクの回線を使っていますが、ソフトバンクのスマホを持ち込んでもそのままは使えません。ワイモバイルのSIMを使うためには、スマホのSIMロックを解除する必要がある点は注意が必要です。
- 【ワイモバイル】の概要
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- 運営会社 :ソフトバンク株式会社
- 回線の種類:ソフトバンク
- 月額料金(データSIM) :無し
- 月額料金(SMS付きSIM):無し
- 月額料金(音声通話SIM):2,680円(3GB)~
- 最低利用期間:なし
- 解約違約金 :0円
ワイモバイルの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【UQモバイル】高速!電話が多い人・WiMaXユーザーにオススメ
UQモバイルはKDDIの子会社「UQコミュニケーションズ株式会社」が提供する格安SIM・格安スマホサービスです。auのサブブランドであり、通信速度が速く安定しています。混雑時に速度低下しイライラすることはありません。
UQモバイルは先ほどのワイモバイルと完全なライバル関係で、料金体系はほぼ一緒で、特徴もかなり似ています。
UQモバイルはデータ通信専用プランは有りませんが、SMS機能付きSIMは「データ高速プラン(旧プラン)」があり、一応まだ契約可能です。980円で3GB使えます。
音声通話SIMはワイモバイルと同様「スマホプランS/M/L」の3つのしかなく、プラン選びで悩むこともありません。料金は「S(3GB):1,980円」「M(9GB):2,980円」「L(3GB):3,980円」とデータ容量はワイモバイルと一緒ですが、UQモバイルの方が700円安いです。ただし、10分のかけ放題はついていません。
UQモバイルにも「かけ放題(10分/回)」という700円のオプションがあり、これを加えるとワイモバイルと完全に料金とサービスが一緒になります。また+1,700円のオプション「かけ放題(24時間いつでも)」を付ければ、一般回線の電話が無料でかけ放題になり、こちらも合計料金はワイモバイルと一緒になります。
このように、速度からサービス内容・料金まで、ワイモバイルとほぼ一緒ですが、電話をそこまでしないという方には、UQモバイルの方が700円安く済むのでオススメです。
スマホ端末価格は他社と比べると圧倒的に安いので、格安スマホサービスとしても圧倒的にオススメです。
ワイモバイルは格安SIMでは珍しく、LINEのID検索が利用できるのも大きなメリットです。
また同社が提供するモバイルルーター「WiMAX」と併用すれば、UQモバイルの月額料金が500円割引(ギガMAX月割)になるので、WiMAXユーザーならUQモバイル一択です。
全国に180以上ある直営店「UQスポット」や、取扱店2,700店舗以上が存在します。なのでスタッフに分からないこと聞きながら、スマホの実機も自分で確認できます。
UQモバイルはオンライン申込でも、口座振替に対応しているので、クレジットカードが無くても契約できます。
キャリア(au)とほぼ同様のサービス内容を、キャリア(au)よりかなり安く利用できるので、auユーザーがUQモバイルに乗り換えるデメリットはほぼありません。デメリットは大容量プランが無い、店舗がauショップより少ない事くらいだと思います。
- 【UQモバイル】の概要
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- 運営会社 :UQコミュニケーションズ株式会社
- 回線の種類:au
- 月額料金(データSIM) :無し
- 月額料金(SMS付きSIM):980円(3GB)
- 月額料金(音声通話SIM):1,980円(3GB)~
- 最低利用期間:なし
- 解約違約金 :0円
UQモバイルの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【OCN モバイル ONE】バランス最強!格安SIMに不安な初心者にオススメ
OCN モバイル ONEは、NTT系列のNTTコミュニケーションズが運営する格安SIM・格安スマホサービスです。OCN(オー・シー・ネヌ)というブランド名はインターネットのプロバイダとして有名ですよね。
ワイモバイル(Softbank)、UQモバイル(au)のようなサブブランドは、NTTドコモにはありません。なのでNTTグループとしては両者に対抗するためにOCN モバイル ONEをサービス展開している印象を受けます。当然、回線もドコモ回線しか提供していません。
OCN モバイル ONEは、誰にでもオススメできるような、非常にバランスの取れた優秀なブランドです。料金は格安SIMの中でも非常に安く、今回の7社の中でも最安部類になります。にもかかわらず、格安SIMの一番のデメリット「通信速度」に関しては、ワイモバイル・UQモバイルを除く格安SIMの中で最上位に高速で安定しています。
特に大きな理由がなければ、格安SIMの中ではOCN モバイル ONEを選んどけば間違いありません。「格安SIM」という謎のものに不安を感じている方にとって、NTTブランドというのも安心材料になると思います。
OCN モバイル ONEは、一般的な「〇GB/月」というプラン以外にも、「1日に110MBまたは170MBまで高速データ通信ができる」という、珍しい「日単位プラン」も提供しています。月単位のプランと比べると、データ通信の制限はありますが、月額料金は安いです。
スマホセットの取り扱い端末も多く、格安スマホサービスとしても優秀です。多くの格安SIMはiPhoneの取り扱いが少なく、実はかなり辛いレベルですが、OCNモバイルはiPhoneの機種ラインナップも豊富で、新品以外にも「中古」「メーカー認定整備済」等の低価格版もあるので、ご自身の価格感に合った端末を選べます。
口座振替に対応しており、デビットカードでも契約できる可能性があり、クレジットカードが無くても契約できます。
割引に関しては、同社が提供する光回線「OCN光」とセットだと、OCN モバイルの月額料金が200円割引されます。
- 【OCN モバイル ONE】の概要
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- 運営会社 :NTTコミュニケーションズ株式会社
- 回線の種類:docomo
- 月額料金(データSIM) :880円(3GB)~
- 月額料金(SMS付きSIM):1,000円(3GB)~
- 月額料金(音声通話SIM):1,180円(1GB)~
- 最低利用期間:なし
- 解約違約金 :0円
OCN モバイル ONEの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

【LINEモバイル】LINEの利用が多い・LINEのID検索を使いたい方にオススメ
LINEモバイルは名前の通り、有名なコミュニケーションアプリ「LINE」関連の、LINEモバイル株式会社が提供する格安SIM・格安スマホサービスです。したがって、LINEモバイルはLINEとの相性が良いです。
LINEモバイルなら、LINEのトークや無料通話・ビデオ通話など、LINEの多くの機能をどれだけ使っても高速データ通信量を消費しません。LINEポイントも貯まります。
また、LINEのID検索が利用できるのも大きな強みです。大手3キャリア以外でLINEのID検索ができるのは、先ほどのワイモバイルとLINEモバイルのみです。
LINEモバイルは料金も安く、特に定量量のデータの多くのケースで最安になります。今回の7社の中で音声通話SIMを最安の1,100円(0.5GB)で持つことができます。
クレジットカードがなくても、LINE Payカードを使えば申込可能なので、クレカが無い方でも契約できます。
またFacebookやInstagram、TwitterなどのSNSを使っても、高速通信データ量を消費しない「データフリー」オプションも用意しています。
ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線全てを提供していますが、データ通信専用SIMは契約できません。月額料金は全ての回線で変わらないシンプルな料金体系です。
- 【LINEモバイル】の概要
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- 運営会社 :LINEモバイル株式会社
- 回線の種類:docomo・au・Softbank
- 月額料金(データSIM) :無し
- 月額料金(SMS付きSIM):600円(0.5GB)~
- 月額料金(音声通話SIM):1,100円(0.5GB)~
- 最低利用期間:なし
- 解約違約金 :1,000円
LINEモバイルの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【mineo】最新のiPhoneとセットで使いたい方にオススメ
mineo(マイネオ)は、関西電力系列の株式会社ケイ・オプティコムが2014年6月3日からサービス提供している老舗の格安SIM・格安スマホサービスです。
ドコモ回線の「Dプラン」、au回線の「Aプラン」、Softbank回線の「Sプラン」の3種類の回線から選べます。
mineoの一番の強み・特徴はiPhoneのラインナップが多い点だと思っています。最新のiPhoneを取り扱っているレアな格安スマホサービスです。ただし、端末自体は決して安い訳ではありません。
また、mineoはユーザー同士の交流が特徴です。ユーザー同士が交流できる「マイネ王」というコミュニティがあり、分からないことを質問すると他のmineoユーザーが教えてくます。また、ユーザー同士で高速データ通信量を分けあえる「フリータンク」という機能も用意されています。
18歳、19歳でも親の同意書がれば契約可能な点も、未成年にはありがたいですね。
- 【mineo】の概要
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- 運営会社 :株式会社ケイ・オプティコム
- 回線の種類:docomo・au・Softbank
- 月額料金(データSIM) :500円(0.5GB)~
- 月額料金(SMS付きSIM):700円(0.5GB)~
- 月額料金(音声通話SIM):1,310円(0.5GB)~
- 最低利用期間:なし
- 解約違約金 :0円
mineoの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【BIGLOBEモバイル】動画・音楽サービスをよく使う人にオススメ
BIGLOBEモバイルは、プロバイダとしても有名なビッグローブ株式会社が提供する格安SIM・格安スマホサービスです。ドコモ回線・au回線の二つから選べます。
後で詳しく比較しますが、料金はオススメ7社の中では決して安い方ではありません。ただ、BIGLOBE光などの他のBIGLOBEサービスを利用している方は毎月200円割引されます。
BIGLOBEモバイルの一番の特徴は「エンタメフリー・オプション」です。「エンタメフリー・オプション」に加入すれば、YouTubeやAbemaTV等の動画サービス、Apple Music、Spotify、Google Play Music等の音楽サービスをどれだけ利用しても高速通信データ量が減りません(カウントフリー)。提携しているサービスは20以上あります。
「エンタメフリー・オプション」の月額料金は「データSIM」「SIM機能付きSIM」は+980円、「音声通話SIM」は+480円です。特に「YouTube」をカウントフリーにしている格安SIMは少ないので、YouTubeをたくさん見る方にとっては、料金を他社よりも抑えられる可能性が高いです。
- 【BIGLOBEモバイル】の概要
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- 運営会社 :ビッグローブ株式会社
- 回線の種類:docomo・au
- 月額料金(データSIM) :900円(3GB)~
- 月額料金(SMS付きSIM):1,020円(3GB)~
- 月額料金(音声通話SIM):1,400円(1GB)~
- 最低利用期間:12カ月
- 解約違約金 :1,000円
BIGLOBEモバイルの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【IIJmio】技術力に尊敬を抱くITリテラシー高い人にオススメ
IIJmioは25年以上も日本のインターネット業界を支えてきた大手IT会社「株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)」が提供する格安SIM・格安スマホサービスです。
コンシューマー向けの事業は少ないため、一般的に知名度は低いですが、上場会社です。
他の格安SIM事業者を支援するMVNEという存在でもあるため、技術力の高さに定評があります。なので、ITリテラシーの高いエンジニアやギーク、イノベーター達に人気の印象があります。
IIJmioは日本で初めて「eSIM」を提供する格安SIMサービスです。「eSIm」とは、物理的なSIMカードを使わずにデータ通信する技術で、今後はeSIMが主流になるとも言われています。技術力の高さを伺わせていますね。
格安SIMサービスとしての月額料金は他に比べると決して安くはありませんが、端末とセットで契約した場合、端末価格は他社よりも安いので、格安スマホサービスとしては優秀です。
- 【IIJmio】の概要
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- 運営会社 :株式会社インターネットイニシアティブ
- 回線の種類:docomo・au
- 月額料金(データSIM) :900円(3GB)~
- 月額料金(SMS付きSIM):1,040円(3GB)~
- 月額料金(音声通話SIM):1,600円(3GB)~
- 最低利用期間:12カ月
- 解約違約金 :1,000円
IIJmioの料金プランや端末や速度など、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
比較
ここからはオススメ格安SIM7社を徹底的に比較していきます。
【回線比較】ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線の対応状況
格安SIMはドコモ回線が多いですが、au回線、ソフトバンク回線が利用できるブランドもあります。一覧にまとめてみました。
ドコモ回線 | au回線 | ソフトバンク回線 | |
---|---|---|---|
ワイモバイル | × | × | ◎ |
UQモバイル | × | ◎ | × |
OCN モバイル ONE | 〇 | × | × |
LINEモバイル | 〇 | 〇 | 〇 |
mineo | 〇 | 〇 | 〇 |
BIGLOBEモバイル | 〇 | 〇 | × |
IIJmio | 〇 | 〇 | × |
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので、ソフトバンク回線を”そのまま”利用しています。同様に、UQモバイルはauのサブブランドなので、au回線を”そのまま”利用しています。
一方で、他の格安SIMは各キャリア回線の”一部を借りて”サービス提供しています。なので、サブブランドよりも速度は遅く、混雑時には極端に速度低下します。
ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線の一番の違いは通信環境です。回線が異なるので通信可能なエリア・通信速度などが異なります。
また、料金や選べるSIMカードの種類も異なります。購入できる端末も一部回線では対応していないこともあります。
ちなみに、以下の記事ではau系MVNO(au回線を利用している全格安SIM)をまとめています。
ソフトバンク系MVNO(Softbank回線を利用している全格安SIM)は以下の記事でまとめています。
【通信速度比較】最も速いのはどこだ?
大手キャリアに対する格安SIMの一番のデメリットは「通信速度が遅い」という点です。格安SIM選びで最も重要なポイントとなります。ここでは様々な観点から通信速度を比較していきましょう。
リアルタイム通信速度比較
当サイトXERAでは、各ブランドの通信速度をリアルタイムで計測しています。参照:【SIMW】格安SIMと大手キャリアのリアルタイム通信速度比較ツール
SIMWで速度計測している格安SIMの回線は全てドコモ回線です。実際に速度を見てみましょう。まずは、過去一カ月の下り通信速度の平均から▼
サブブランドの「UQモバイル」が圧倒的に速いですね。本来はワイモバイルも同じくらい速いはずなのですが、現在の計測地点ではソフトバンク回線の電波が届きにくいようです。格安SIMでは「OCN モバイル ONE」の速度が頭一つ抜けている印象です。
続いては、最新24時間のリアルタイム速度(下り:ダウンロード)。ここでは時間帯別の速度低下の状況が分かります▼
ブランドによっては、平日の朝(7時~8時半)、昼(12時~13時)に極端に速度が低下しているのが見て取れます。これはスマホでネットを利用する人が増え、回線が混雑するからです。サブブランドの「ワイモバイル」「UQモバイル」にこの傾向は見られません。
SIMWレポート:時間別下り速度
以下の記事で、SIMWで2019年4月~2020年1月に計測した30万回以上の通信速度データをまとめたレポートを公開しています。
ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアも入っていますが、一部見てみましょう。
下り平均速度ランキング▼
サブブランドは大手キャリアとほとんど変わらないことが分かります。格安SIMではやはり「OCN モバイル ONE」が少し速いようです。
月別の下り平均速度の推移▼
先ほどと同様の傾向が見て取れますね。ここでも「OCN モバイル ONE」が格安SIMの中では最も安定しているようです。
時間別の下り平均速度▼
格安SIMは時間によっては速度低下が見られるのが見事に可視化されています。
第三者機関による速度調査結果
他のデータからも速度を比較分析してみましょう。みんなで通信速度を計測・共有するサービス「みんそく」のデータをみてみます。
測定回数 | 下り速度 | |
---|---|---|
ワイモバイル | 572回 | 42.01Mbps |
UQ mobile | 1105回 | 40.42Mbps |
OCN モバイル ONE | 335回 | 27.78Mbps |
mineo(docomo) | 245回 | 31.73Mbps |
mineo(au) | 396回 | 15.43Mbps |
IIJmio(docomo) | 285回 | 26.40Mbps |
IIJmio(au) | 14回 | 38.22Mbps |
LINEモバイル(docomo) | 301回 | 11.88Mbps |
LINEモバイル(au) | 42回 | 1.69Mbps |
LINEモバイル(Softbank) | 228回 | 18.49Mbps |
BIGLOBEモバイル(docomo) | 328回 | 16.57Mbps |
BIGLOBEモバイル(au) | 156回 | 25.28Mbps |
※2020年3月26日から過去3カ月のデータ
こちらだと格安SIMの回線ごとの速度も見られます。mineoのソフトバンク回線版はデータがありませんでした。測定回数も分かるので、各ブランドの契約者数もなんとなく分かります。
速度の速い順にグラフ化してみました▼
サブブランドが速いのは一緒ですが、他の格安SIMに関してはSIMWと傾向が異なる部分もありますね。
通信制限時の速度
毎月データ容量を使い切ると、通信制限され速度が低下します。ここでは通信制限時の最大速度を比較してみましょう。
通信制限時速度 | |
---|---|
ワイモバイル | 128kbps |
UQ モバイル | 200kbps or 300kbps |
OCN モバイル ONE | 200kbps |
mineo | 200kbps |
IIJmio | 200kbps |
LINEモバイル | 200kbps |
BIGLOBEモバイル | 200kbps |
通信制限時の最大速度は多くのブランドで200kbpsです。ワイモバイルだけは128kbpsと他社より遅く、劣っています。UQ モバイルはプランによって200kbpsか300kbpsか変わります。
【料金比較】最安はどこだ?
続いて料金を比較していきましょう。
【データ通信専用SIM】データ容量別料金プラン一覧表
「データ通信専用SIM(データ通信のみ)」の月額料金プラン一覧は以下の通りです。
※▲▼で並べ替えができます
※各GBで最安の料金を青背景にしています。
【データ】 | 500MB | 3GB | 6GB | 10GB | 12GB | 20GB | 30GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | |||||||
UQ mobile | |||||||
OCN(d) | 880 | 1380 | 2280 | 3800 | 5380 | ||
BIGLOBE(d) | 900 | 1450 | 2700 | 4500 | 6750 | ||
BIGLOBE(a) | |||||||
mineo(d) | 700 | 900 | 1580 | 2520 | 3980 | 5900 | |
mineo(a) | |||||||
mineo(s) | 790 | 990 | 1670 | 2610 | 4070 | 5990 | |
LINE(d) | |||||||
LINE(a) | |||||||
LINE(s) | |||||||
IIJmio(d) | 900 | 1520 | 2560 | ||||
IIJmio(a) |
au回線にはデータ通信専用SIMはありません。
データ通信専用SIMだと、多くのケースで「OCN モバイル ONE」が最安となりました。
とにかく最安でSIMカードが欲しい場合はmineoのドコモ回線500MB(700円)を選びましょう。
【SMS機能付きSIM】データ容量別料金プラン一覧表
「SMS機能付きSIM(データ通信+SMS)」の月額料金プラン一覧は以下の通りです。
【SMS】 | 500MB | 3GB | 6GB | 10GB | 12GB | 20GB | 30GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | |||||||
UQ mobile | 980 | ||||||
OCN(d) | 1000 | 1500 | 2400 | 3920 | 5500 | ||
BIGLOBE(d) | 1020 | 1570 | 2820 | 4620 | 6870 | ||
BIGLOBE(a) | 1020 | 1570 | 2820 | 4620 | 6870 | ||
mineo(d) | 820 | 1020 | 1700 | 2640 | 4100 | 6020 | |
mineo(a) | 700 | 900 | 1580 | 2520 | 3980 | 5900 | |
mineo(s) | 970 | 1170 | 1850 | 2790 | 4250 | 6170 | |
LINE(d) | 600 | 980 | 1700 | 2700 | |||
LINE(a) | 600 | 980 | 1700 | 2700 | |||
LINE(s) | 600 | 980 | 1700 | 2700 | |||
IIJmio(d) | 1040 | 1660 | 2700 | ||||
IIJmio(a) | 900 | 1520 | 2560 |
「LINEモバイル」「BIGLOBEモバイル」はどの回線でも料金は一緒です。
データ容量が小さいケースでは、au回線系の格安SIMが安いことが分かります。6GB以上だとまたも「OCN モバイル ONE」が多くの容量で最安になっています。
【音声通話SIM】データ容量別料金プラン一覧表
「音声通話SIM(データ通信+SMS+通話)」の月額料金プラン一覧は以下の通りです。プランが多いので二つの表に分けています。
【音声①】 | 500MB | 1GB | 3GB | 6GB | 9GB |
---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | 2680 | 3680 | |||
UQ mobile | 1980 | 2980 | |||
OCN(d) | 1180 | 1480 | 1980 | ||
BIGLOBE(d) | 1400 | 1600 | 2150 | ||
BIGLOBE(a) | 1400 | 1600 | 2150 | ||
mineo(d) | 1400 | 1600 | 2280 | ||
mineo(a) | 1310 | 1510 | 2190 | ||
mineo(s) | 1750 | 1950 | 2630 | ||
LINE(d) | 1100 | 1480 | 2200 | ||
LINE(a) | 1100 | 1480 | 2200 | ||
LINE(s) | 1100 | 1480 | 2200 | ||
IIJmio(d) | 1600 | 2220 | |||
IIJmio(a) | 1600 | 2220 |
最安で音声通話SIMを持てるのは、LINEモバイルの1,100円(0.5GB)のようです。「OCN モバイル ONE」はやはり音声通話SIMでも安いですね。
「ワイモバイル」と「UQモバイル」は音声通話SIMしかありません。ワイモバイルとUQモバイルでは、UQモバイルの方が700円安いですが、ワイモバイルには、10分間のかけ放題が基本料金に含まれています。UQモバイルの10分かけ放題オプションは+700円/月なので、実は両者の月額料金はほとんど一緒です。
【音声②】 | 10GB | 12GB | 14GB | 20GB | 30GB |
---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | 4680 | ||||
UQ mobile | 3980 | ||||
OCN(d) | 2880 | 4400 | 5980 | ||
BIGLOBE(d) | 3400 | 5200 | 7450 | ||
BIGLOBE(a) | 3400 | 5200 | 7450 | ||
mineo(d) | 3220 | 4680 | 6600 | ||
mineo(a) | 3130 | 4590 | 6510 | ||
mineo(s) | 3570 | 5030 | 6950 | ||
LINE(d) | 3200 | ||||
LINE(a) | 3200 | ||||
LINE(s) | 3200 | ||||
IIJmio(d) | 3260 | ||||
IIJmio(a) | 3260 |
音声通話SIMでも「OCN モバイル ONE」と「LINEモバイル」が最安を獲得しています。
全てのSIMカードでも、全体的には「OCN モバイル ONE」と「LINEモバイル」が安い傾向が分かりました。
【データチャージ】容量追加オプション料金比較
毎月契約したプランのデータ容量を使い切ると、通信制限がかかり低速になってしまいます。そんな場合は、有料ですがデータ容量を追加できます(データチャージ)。ここでは各社のデータチャージ料金を比較してみましょう。
チャージ容量/回 | 料金 | 料金/1GB | 最大チャージ可能回数(GB) | |
---|---|---|---|---|
ワイモバイル | 500MB | 500円 | 1000円 | 14回(7GB) |
UQ モバイル | 500MB 100MB |
500円 200円 |
1000円 2000円 |
不明 |
OCN モバイル (専用アプリから) |
500MB (1GB) |
500円 (500円) |
1000円 (500円) |
6回(3GB) (6回(6GB)) |
mineo | 100MB | 150円 | 1500円 | 150回(15GB) |
IIJmio | 100MB | 200円 | 2000円 | 30回(3GB) |
(IIJmio) | 20GB 30GB |
3100円 5000円 |
155円 167円 |
各1回(50GB) |
LINEモバイル(d) | 500MB 1GB 3GB |
500円 1000円 3000円 |
1000円 | 3回(9GB) |
LINEモバイル(a)(s) | 500MB 1GB |
500円 1000円 |
1000円 | 10回(10GB) |
BIGLOBEモバイル | 100MB | 300円 | 3000円 | 不明 |
データチャージ料金は1GB当たり1,000円の所が多いようです。
OCN モバイルは専用アプリからチャージすれば「500円/1GB」になります。基本的にOCNモバイルユーザーであれば専用アプリを利用することになるので、実質1GB当たり500円となり最安になります。
IIJmioは普通のデータチャージは高めですが、「20GB」「30GB」追加の大容量オプションがあり、これを使えば1GB当たりの料金はかなり安くなります。ただし、絶対値としての料金は高いので、月末に容量が無くなったので少しだけ容量追加したいという使い方には向きません。
BIGLOBEモバイルのデータチャージ料金は鬼高いですね。
【解約金】最低利用期間と契約解除料の比較
音声通話SIMは定められた期間(最低利用期間)内に解約すると、解約金(契約解除料)がかかる格安SIMも多いです。最低利用期間と解約金を比較してみましょう。
最低利用期間 | 解約金 | |
---|---|---|
ワイモバイル | なし | – |
UQ モバイル | なし | – |
OCN モバイル ONE | なし | – |
mineo | なし | – |
IIJmio | 12ヶ月 | 1,000円 |
BIGLOBEモバイル | 12ヶ月 | 1,000円 |
LINEモバイル | なし | 1,000円 |
「ワイモバイル」「UQ モバイル」「OCN モバイル ONE」「mineo」はいつ解約しても違約金は発生しません。優良ですね。
「IIJmio」「BIGLOBEモバイル」は12カ月以内に解約すると、違約金が1,000円発生します。
「LINEモバイル」は最低利用期間は有りませんが、いつ解約しても解約事務手数料として1,000円発生します。これは音声通話SIMだけでなく、データSIM(SMS付き)でも発生します。解約の条件としてはオススメ格安SIM7社の中で一番悪いですね。
総務省の通達後、2019年11月から解約の条件や解約金はかなり緩くなりました。しかし、ここで紹介していない格安SIMには未だに最低利用期間2年、解約金9,500円のような会社もたくさんあります。それに比べるとオススメ7社はどれもまともです。
ちなみに、「データ通信専用SIM」「SMS機能付きSIM」は基本的に最低利用期間もなく、解約金もかかりません。
まとめ:結局どこがオススメなの?格安SIMの選び方
格安SIMは600社以上あると言われていますが、全てを比較するのは不可能です。この記事でお伝えした格安SIM達は、ここを選んでおけばまず間違いの無いオススメの7社です。
じゃあこの中から結局どれを選べばいいの?という方も多いと思うので、各社の選び方をお伝えします。
絶対条件での絞り込み
まずは、3つのこだわりポイントで絞り込みましょう。以下の3条件は、無条件でブランドが絞り込まれるので、こだわりがある方は紹介している格安SIMを選べば間違いありません。
通信速度が速いブランドが良いという方は「ワイモバイル」「UQモバイル」の2択です。この2社はサブブランドだけあって、通信速度の速さ・安定性は別格です。大手キャリアと変わりません。他の格安SIMはほぼ必ず混雑時に速度低下してしまいます。
- 通信速度の速さを気にする人にオススメの格安SIM
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- ワイモバイル
- UQモバイル
続いて最新のiPhoneが使いたい人にオススメなのは「OCN モバイル ONE」と「mineo」です。この2社だけは新しいiPhoneの機種をラインナップしています。(もちろん自分でSIMフリーiPhoneや中古iPhoneを買えば、全社から選べます。)
- 新しいiPhoneを使いたい人にオススメの格安SIM
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- OCN モバイル ONE
- mineo
最後に、LINEのID検索を使いたい方にオススメなのが「ワイモバイル」と「LINEモバイル」です。この2社は大手キャリア以外で唯一、LINEのID検索が使えます。実は他の格安SIMではLINEのID検索が使えない点は、格安SIMの隠れたデメリットです。
- LINEのID検索を使いたい人にオススメの格安SIM
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- ワイモバイル
- LINEモバイル
最後に、ブランドごとにオススメの人をお伝えしていきます。
ワイモバイルがオススメな人
- ワイモバイルがオススメの人
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- 速度が遅くなってイライラするのが嫌な人
- (長)電話が多い人
- 光回線「ソフトバンク光」を使っている人
- LINEのID検索を使いたい人
- 大容量が必要ない全キャリアユーザー
- Yahoo!ショッピング、PayPayのヘビーユーザー
UQモバイルがオススメな人
- UQモバイルがオススメの人
-
- 速度が遅くなってイライラするのが嫌な人
- (長)電話が多くない人はワイモバイルよりもUQモバイルの方が安い
- スマホ端末とセットで契約したい方
- モバイルルーター「WiMAX」を使っている人
- 大容量が必要ない全キャリアユーザー
OCN モバイル ONEがオススメな人
- OCN モバイル ONEがオススメの人
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- 最新のiPhoneとセットで使いたい人
- LINEのID検索が不要な人
- ワイモバイル・UQモバイル以外で格安SIMを選びたい全員
- =料金と速度のバランスを重視する人
- 初めて格安SIMに乗り換えるのが不安な人
- 大企業(NTT)に安心感を覚える人
- 光回線「OCN光」を使っている人
LINEモバイルがオススメな人
- LINEモバイルがオススメの人
-
- LINEをよく使う人
- LINEのID検索を使いたい人
- とにかく最安で音声通話SIMを使いたい人
- クレジットカードを持っていない人
mineoがオススメな人
- mineoがオススメの人
-
- 最新のiPhoneとセットで使いたい人
- 他の人との繋がりが好きな人(コミュニティ「マイネ王」を楽しめる人)
- 自分名義で契約したい18歳・19歳の方
BIGLOBEモバイルがオススメな人
- BIGLOBEモバイルがオススメの人
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- 動画・音楽サービス、特にYouTubeをたくさん見る方(カウントフリー)
- 光回線「BIGLOBE光」の利用者
IIJmioがオススメな人
- IIJmioがオススメの人
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- 最新技術「eSIM」を使ってみたい方
- スマホ端末とセットで契約したい方
- 日本の技術力を応援したい方
以上、オススメの格安SIM・格安スマホサービス7選をお伝えししました。大手キャリアから乗り換えて毎月の通信費を是非節約して下さい。この記事が少しでもお役に立てればこの上ない喜びです。