スマホの「買取」と「下取り」はどっちがお得?価格を比較してみた

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使わなくなったスマホはどのように処理していますか?

使用済みスマホには、最後にもう一仕事してもらいましょう。新たな端末を買う際に、「買取」や「下取り」を使い、お金に変わってもらいましょう。

ただ、買取や下取りの条件や価格の差を理解している人はそんなに多くないと思います。この記事ではスマホの買取と下取りの違いについて解説してきます。

スマホの買取と下取りとは?

スマホを売る方法は大きく分けて、「買取」と「下取り」の2つに分かれます。 買取とは、中古ショップ等にスマホを売る方法です。

それに対して、下取りとは新しいスマホに買い替える時に、今持っているスマホを大手キャリアやApple Storeに渡して、料金を割引いてもらう方法です。

家電量販店や価格.comも行うスマホの買取

使わなくなったスマホは、本体が正常に動作すれば、買取りしてもらえます。買取先はGEOやブックオフいった実店舗や、価格.comやムスビーなどのネット上のWebサイトで可能です。 買取りされたスマホは、基本的には中古スマホとして流通します。

こちらの記事では、スマホを買取しているWEBサイトや店舗をまとめ、主要端末の買取価格を比較しています。

大手キャリアとApple Storeの下取り

下取りは大手キャリアとApple Storeが行なっています。 下取りするには、各ショップへ端末を持ち込むか、各社HP上で申し込み・郵送で端末を送ります。対象の機種であれば、他社のスマホでも下取り可能です。

なお、契約から2年以内に端末を下取りに出してしまうと、毎月の割引が消えて端末残債を支払う必要があるので、注意してください。

買取と下取りの違いとは?

買取と下取りは何が違うのでしょうか?

買取の場合、表面に傷や汚れなどの使用感があると売値が減額されます。それに対して、下取りは会社にもよりますが、「電源がつかない」「水没している」などの大きな問題がない限り、下取り価格は一定です。なお、本体のメモリー容量が違っても下取り価格は同じです。

買取で売ったスマホは国内で中古スマホとして販売されます。それに対し、下取りで手放したスマホの行方は公表されていません。

また、買取では現金を受け取れますが、下取りは次に買う端末の料金から割引がされるというシステムなので、現金を受け取ることはできません。下取りの場合、Apple Store以外は2年縛りの契約になります。

下取りは、各社で内容が変わりますので、各社ごとに解説にしてきます。

au「下取りプログラム」「下取りプログラム(乗りかえ)」

auには、2種類の下取りがあります。 一つは、「下取りプログラム」。auのユーザーが機種変更をする時に利用できます。

下取りに出した機種に応じて、auのWALLETポイントをもらえます。一番高いiPhone7 Plusが下取り価格37,500円なのに対して、Androidのスマホの下取り価格は人気機種でも9,259円です。

もう一つは、「下取りプログラム(乗りかえ)」。docomoやソフトバンクのユーザーがauに乗り換えた時に利用可能。下取りした機種に応じて、新しい端末の代金が割引になります。Androidのスマホでも8,000円以上の値段が付きます。

なお、auは契約から91日以上経った端末しか下取りに出せません。昔流行った携帯乞食(こじき)対策なのかもしれませんね。電源が入れば、画面が割れていても下取り可能です。

docomo「下取りプログラム」

docomoは「下取りプログラム」を展開しています。下取りが完了するとドコモのdポイントがもらえます。iPhoneの場合は、最大42,593円が新しい端末の代金から割引になります。

Androidの場合は、最大20,370円の割引となります。docomoは他の2社と違って、自社の機種変更でも乗り換えでも下取り価格が変わりません。

画面が割れていた場合は、画面が割れた場合の下取り価格になります。

ソフトバンク「下取りプログラム(機種変更)」「下取りプログラム(のりかえ)」

ソフトバンクでは2種類の下取りプログラムを用意しています。 一つは、ソフトバンクのスマホを下取りに出すことで、安く機種変更できる「下取りプログラム(機種変更)」です。下取りの際に、ソフトバンクカードを登録すると、下取り金額に加えて最大4,259円分のプリペイドバリュー(ポイント)がもらえます。

もう一つは、auやdocomoのスマホを下取りしてくれる「下取りプログラム(のりかえ)」です。iPhoneは最大26,889円で、Androidのスマホは一部の機種は、最大20,000円で下取りしてくれます。

下取り額は通信料や分割金の割引に使えたり、ポイントに交換して受け取られたりします。画面が割れていても電源が入れば下取り可能です。

Apple Store「iPhone下取りプログラム」

Apple Storeでも新しいiPhoneを買う人限定で、iPhoneを下取りしてくれる「iPhone下取りプログラム」を展開しています。下取り額はiPhoneの場合2,778円~37,037円です。

また、Androidのスマホやガラケーも対象機種なら、926円~9,259円で下取りをしてくれます。ただし、画面が割れていたり、電源が入らないと下取りの対象外です。

下取り価格分だけ、次の機種の料金が割引になったり、Apple Storeのギフトカードに交換できたりします。

どっちがお得?買取価格VS下取り価格を比較

「買取と下取りならどっちの方がお得なの?」と思う人もいるでしょう。そこで、実際の金額を元に買取と下取りを比較しました。

※下取りで機種変更と他社からの乗り換えで価格が変わる場合は、乗り換えの料金を掲載しています。

iPhoneの場合

大人気のiPhoneの買取価格と、下取り価格を比較してみましょう。

ここでは、大手キャリアとApple Storeの下取り価格とGEO mobileの買取価格を比較しました。※2017年9月25日現在

au
下取り
docomo
下取り
SoftBank
下取り
Apple Store
下取り
GEO mobile
買取
iPhone
7Plus
37,500円 42,593円 33,333円 37,037円 55,000円
iPhone
7
33,000円 37,963円 28,556円 30,556円 44,815円
iPhone
6s Plus
22,000円 29,167円 22,444円 20,370円 34,630円
iPhone
6s
16,000円 24,600円 11,556円 15,741円 32,593円
iPhone
6 Plus
18,000円 20,370円 11,556円 12,037円 19,352円
iPhone
6
16,000円 20,370円 11,556円 9,259円 16,296円
iPhone
SE
14,000円 15,741円 8,889円 10,648円 25,463円
iPhone
5s
8,000円 10,185円 6,667円 4,630円 11,852円

一見すると、下取りより買取の方が価格が高いように見えます。しかし、下取りは価格がほとんど下がらないのに対して、買取は本体の傷や汚れによってカッコ内の金額まで価格が下がる可能性があります。

こちらの記事は、秋葉原でゲオも含め、iPhoneを買取してくれる店舗を17店舗巡り、実際に中古のiPhone6を買取査定してもらった様子をレポートしています。

Androidスマホの場合

一方で、Androidのスマホはどんな感じなのでしょうか? Androidの中でも、有名なXperiaZ5とGalaxy S6 edgeとNexus 5Xで比較していきます。※2017年9月25日現在

au
下取り
docomo
下取り
SoftBank
下取り
Apple Store
下取り
GEO mobile
買取
Xeperia Z5 30,000円 20,370円 20,000円 9,259円 18,241円
Galaxy
S6 edge
20,000円 9,600円 20,000円 4,630円 20,370円
Nexus 5X 20,000円 10,185円 20,000円 4,630円 10,741円

Androidのスマホの場合は、売りに出す先によって価格が大きく変わるようです。下取りの場合、iPhoneと同じく本体の状態が悪くても、画面が割れておらず電源も入れば、価格は下がりません。一方で買取は、本体の状態によっては価格が下がります。

キャリアの下取り制度の背景

なぜ下取り価格は買取価格に比べて、下がりにくいのでしょうか?それには、モバイル業界に以下の経緯があったからです。

総務省が実質0円販売を停止

「携帯を2年使えば、本体価格分だけ割引をする」という「大手キャリアの実質0円販売」を2016年4月に総務省が禁止しました。

各事業者からの報告結果を踏まえ、総務省は、本日、株式会社NTTドコモ及びソフトバンク株式会社に対し、ガイドラインの趣旨に沿って端末購入補助の適正化を図ること等を要請しました。
「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」に沿った端末購入補助の適正化等に係る携帯電話事業者への要請 – 総務省

同じ大手キャリアでも、機種変更をする人は数万円の割引になる一方で、機種変更をしない人には割引がないため、不公平だと判断されたからです。

実質0円販売の抜け道としての下取り制度

しかし、大手キャリアとしては、端末を実質0円販売できないと、「高い」と感じてユーザーが減っていってしまいます。

そこで、大手キャリアは「今持っているスマホを下取りに出せば、実質0円で新しい端末を渡しますよ」という戦略に出ました。

つまり、「実質0円では販売していません。下取りがあるから実質0円になっているだけです」と実質0円販売禁止をかいくぐったのです。

総務省が下取りにメスを入れる

総務省が2017年1月に出したガイドラインで、「下取り価格が市場価格と大きく乖離していないか?」を確認していくという方針を明らかにしました。

事業者は、スマートフォンを購入する利用者には、端末を購入しない利用者との間で著しい不公平を生じないよう、端末の調達費用及び関連下取り等価格に照らし、合理的な額の負担を求めることが適当である。
モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針 – 総務省

これは、大手キャリアが行なっている「下取りで実質0円」を取り締まるためと言われています。 現在の下取り価格が不公平に高いと総務省が判断した場合は、下取り価格は下げられるでしょう

中古携帯団体「リユースモバイル・ジャパン」が設立

なお、2017年3月に、中古スマホを扱っている8社が提携して、「リユースモバイル・ジャパン」という団体を設立しました。

2017年4月から、中古スマホの買取相場を公開して、下取り価格を適正価格にしようとする動きを見せています。 今後は買取と下取りで価格差が小さくなっていくかもしれません。

※参考:リユースモバイル・ジャパン代表へのインタビューした記事です。

高い値段を付けてもらうための4つのコツ

どうせなら高い値段をつけてもらいたいですよね。端末に高い値段をつけてもらうコツは以下の4つです。

  • 本体を綺麗な状態に保つ
  • 箱や付属品を残しておく
  • 端末を使う予定がなくなったら、できるだけ早く売る
  • 複数の売り先を比較する

本体を綺麗な状態に保つ

スマホ本体ができるだけ綺麗な状態の方が高い値段を付けてもらいやすいです。

なので、将来スマホを売る予定がある場合は、傷が付かないように保護フィルムやカバーを付けて新品に近い状態を保ちましょう。

箱や付属品を残しておく


箱や付属品の有無もスマホ買取り時の価格に影響を与えます。当然、箱や付属品を残しておいた方が高値が付きます。付属品とは、イヤホンや充電ケーブルや説明書です。

買う側の立場になれば分かりますが、本体のみよりも、箱に入っている方が安心感があります。また、特にiPhoneの場合は、純正の充電ケーブルを単体で買うと非常に高価なので、充電ケーブルの有無で値段は1,000円以上変わるといっていいでしょう。

端末を使う予定がなくなったら、できるだけ早く売る


スマホは古くなればなるほど、売値が下がっていきます。なので、端末を使う予定がなくなったら、できるだけ早く売りましょう。

端末をまだ使う予定があるのに、「高い値段を付けてもらうために、早く売る」というのは、本末転倒なので注意して下さい。

複数の売り先を比較する

意外と見落としがちですが、高い価格をつけてもらう方法は複数の売り先を比較することです。 価格を決める人なので、同じ端末でも違う価格が付くことがあります。

なお、大手キャリアのサイトを見たり、買取サイトに機種名を入力すれば、おおよその価格がわかるので、ぜひ比較してください。

スマホを手放す際の事前準備

買取や下取りを利用してスマホを手放す際に必要な事前準備があります。それは次の4つです。

  • データのバックアップを取っておく
  • データを初期化しておく
  • スムーズな取引のために充電をしていく
  • 本人確認書類を持っていく

大手携帯キャリアの下取りは蟻地獄?

いかがだったでしょうか?不要になったスマホをお金に替える買取と下取りについて説明してきました。

価格だけ見ると、端末の状態によって価格が下がる買取よりも、大手キャリアの下取りの方がお得と感じた人も多いかもしれません。

確かに、この先もずっと大手キャリアで契約しようと思っている人にとっては、下取りサービスはありがたいでしょう。

しかし、もしあなたが、「実質0円でスマホを持てるから」と大手キャリアを契約しているなら、それは大手キャリアの思惑通りです。

各社は新たな2年契約を獲得するためにこの下取りをやっているのです。

知らず知らずに大手キャリアの2年縛りに囚われて、蟻地獄から抜け出せなくなっているのかもしれません。

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