私は今までモバイルWi-Fiルーターでネットを楽しんできましたが、引っ越しを機に固定回線を検討していました。そんな時、ある友人が「OCN光はNTT運営だから安心できる」「料金も他社と比較して良心的」「通信速度も悪くない」とOCN光をススメてきました。
その友人は実際にOCN光を数年前に契約して、満足して使ってきたようです。自分でもOCN光について少し調べたら悪くなさそうだったので、結局OCN光を契約することにしました。
この記事では、私が実際にOCN光を契約してインターネットに接続するまでの流れと感想をまとめています。
OCN光とは?
OCN光とは、OCNが提供する光回線サービスです。もともとOCNはNTTの光回線「フレッツ光」のプロバイダでしたが、光コラボによって自ら光回線を提供できるようになり生まれたサービスが「OCN光」です。正確には、「OCN」は会社名ではなくブランドの名前で、運営会社はNTTコミュニケーションズです。
OCN光とフレッツ光の違いは?
2017年7月現在、NTTコミュニケーションズによるとOCNと名前のつくサービスは次の4つです。
- OCN光
- OCN for ドコモ光
- OCN光 with フレッツ
- OCN光 「フレッツ」
「フレッツ」と名のつくものが二つあって、違いがわからなかったので調べてみました。
サービス名 | サービス提供元 | 利用している回線 | プロバイダ |
---|---|---|---|
OCN光 | OCN | フレッツ光 | OCN |
OCN for ドコモ光 | NTTドコモ | フレッツ光 | OCN |
OCN光 with フレッツ | NTT東西 | フレッツ光 | OCN |
OCN光 「フレッツ」 | 他事業者 | フレッツ光以外の回線 | OCN |
もともと、光回線のような固定回線を使うには、回線事業者とプロバイダという2つの会社と別々に契約しなければなりませんでした。しかし、光コラボによって、プロバイダ会社も光回線サービスを提供できるようになりました。
私が契約したのは、サービス提供者もプロバイダもOCN(NTTコミュニケーションズ)が行なっている「OCN光」です。
「OCN for ドコモ光」は、ドコモがNTT東西から回線を借りて提供している光回線「ドコモ光」を、OCNがプロバイダとなっているサービスのことです。
「OCN光 with フレッツ」は、光回線の代名詞である「フレッツ光」をプロバイダ「OCN」で接続するタイプです。
『OCN光 「フレッツ」』は、フレッツとついていますが、フレッツやNTTとは関係ない固定回線をOCNがプロバイダとなって接続するパターンです。NTTとは別の回線を保有している事業者の固定回線を使えるようにしてくれます。
【料金】OCN光の初期費用、工事費、月額料金
私が今回契約したOCN光の料金を初期費用など含めてまとめました。
OCN光マンションタイプ | 料金 |
---|---|
初期登録費用 | 3,000円 |
新規工事費(派遣工事なし) | 2,000円 |
基本料(月額) | 3,600円 |
初期登録費用はほとんどの場合、一律3,000円かかります。
工事費に関しては、私の住んでいるマンションは既に回線設備が整っていたので実際に回線を引くような工事はありませんでした。なので、手数料程度の2,000円におさまりました。
また毎月の月額料金は3,600円です。これは、2年自動更新型割引適用を選択した値段です。通常は月額4,700円ですが、月額が安くなる代わりに、25ヶ月目以外に解約する場合に11,000円の違約金が請求されます。携帯で言う所の2年縛りです。
実際にOCN光を契約・開通するまでの流れ
私はOCN光を契約するのに、代理店経由で申し込みをしてました。私自身も書類が届いてから気づいたのですが、公式サイトから申し込みをしたつもりが、代理店事業者経由で契約していたのです。ホームページに「OCN光」とあったので、てっきり公式サイトかと思ってしまったのです。
それでは、OCN光を開通するまでの流れを紹介していきます。OCN光でインターネットを開通するまでのステップは大きく分けて以下の3つです。
- ①WEBから申し込み
- ②工事日の決定
- ③「開通のご案内」が届く
- ④通信機器が届く
- ⑤OCNから届く「会員登録証」をもとに接続設定
①WEBから申し込み
まずOCN光の申し込みサイトから、「申し込み」を選択します。▼
「個人情報の保護・取り扱いに関して」と「当サイト限定特典について」の内容を確認して同意にチェックし、「同意してフォームに進む」をクリック▼
必要事項を入力していきます。▼
光回線を契約する際には基本的に、下記の「申し込み区分」と「契約タイプ」を選択します。
申し込み区分 | 新規 | 転用 |
---|---|---|
契約タイプ | 戸建 | マンション |
「転用」という言葉を初めて聞いた人のために簡単に説明すると、転用とは、現在フレッツ光を使っている人が他の光コラボに乗り換えることです。転用について詳しく知りたい人は、下記の記事を読んでみて下さい。

光コラボについてはこちらの記事が詳しいです。
私は、新規での申し込みでしたが、フレッツ光から乗り換える転用の場合は転用承諾番号が必要です。転用承諾番号を確認する方法:転用のお手続き
必要事項を入力できたら確認画面へ▼
内容に間違いがなければ申し込むをクリック▼
②工事日の決定
申し込みが完了したら、事業者から確認の電話が来ます。私の場合、申し込みをした当日中に電話が来ました。
事業者からの確認電話の内容は以下の通りでした。▼
- 工事日が混み合っているため、開通まで約1ヶ月かかること
- 早く開通できる別の光回線サービスを検討してはどうかとのオススメ
- 契約に初期費用3,000円がかかること
- 工事費用に15,000円かかること(土日祝日:プラス3,000円)
- キャッシュバックを受け取る方法(後ほど詳しく)
- 初期契約解除(クーリングオフ)が可能であること
- クーリングオフはできるが、工事が終わっているなどの場合、発生した金額は請求されること
- 工事日の前までならキャンセルができること
- U-NEXT(動画配信サービス)から営業電話がかかるので、気になったらぜひ使ってくださいとのこと
電話での確認が完了すると、数日中に工事日のショートメッセージが電話番号に届きます。▼
私が住んでいるマンションは既に光回線の設備が導入済みだったので、実際の工事はありませんでした。戸建の場合は、実際に工事業者さんが来て開通の工事をしてくれます。
注意:電話確認と称して、別の光回線サービスの営業が始まった
なぜか電話確認の際に、工事日の決定に時間がかかるとの理由で「別の光回線なら早く開通できますが、いかがですか?」と強引にオススメされました。
基本情報や工事日の確認だけかと思いきや、「楽天コミュニケーションズ光」という別の光回線の営業電話にすり替わっていました。楽天コミュニケーションズに申し込んだ方が、代理店にとって嬉しいバックマージン(成果報酬)が多いのでしょう。私は、丁重にお断りしました。
ちなみに、私の場合は開通までに2週間ほどでした。別回線の契約をススメるために、「開通まで時間がかかる」と言ったのかもしれません。
③「開通のご案内」が届く
工事日を迎える前に、インターネット開通に必要な書類や機器が続々と届きます。大まかにまとめると、以下の4つです。
- NTTコミュニケーションズ(光回線の運営元)からの開通のご案内
- 光回線の代理店からの案内:キャッシュバックなどの受け取りのために必要
- OCN会員登録証:インターネット開通と料金支払いに必要
- 宅内の配線機器類:インターネット開通に必要
インターネット開通には、「OCN会員登録証」と「宅内の配線機器類」が必要です。設定まで一気に見ていきましょう。
OCN光の運営元:NTTコミュニケーションズからの開通のご案内が届く。▼
契約内容が記載されています。これは大事に保管しておきましょう。▼
光回線の代理店(私の場合:ブロードバンドナビ株式会社)から特典受け取りのための案内が届く。▼
特典受け取りのための書類、オプションサービスの案内などが入っています。▼
キャッシュバックの受け取り方法は後ほど詳しくご紹介します。
④通信機器が届く
インターネットに接続するための通信機器類が届きました。▼
中を開けると、コード類などがきれいに収まっています。▼
接続機器も年々小さくなっていますね。コードも少なくて安心しました。▼
⑤OCN会員登録証が届いたのでネットへの接続設定をする
OCN会員登録証が届きました。インターネット開通に必要な接続情報が乗っている書類です。▼
インターネット接続に必要な情報の他に支払いのためのお客様番号なども記載されています。▼
OCN会員登録証には、具体的に以下の5つの情報が載っています。インターネットを接続するだけでなく、料金支払い手続きに必要な番号も載っています。
- お客様番号
- 支払いのための請求番号
- 契約プラン
- 接続情報(認証ID・認証パスワード)
- OCNメール
必要な書類は集まっていますので、さっそく「設定ガイド」に従って開通作業をしていきます。▼
接続する自宅の環境によってパターンが異なるようです。▼
ちょっと悩みましたが、私の自宅はパターンDのようです。▼
私の自宅のネット接続の環境はなかなか複雑なようです。むしろこっちにびっくり!▼
しかし、接続ガイドを読んで、電源や回線を繋ぐと緑のランプが点灯しました。なんだかホッとします。▼
次は、パソコンを繋ぎ「簡単セットアップツール」をダウンロードします。▼
ここまでくると、すでにインターネットには繋がっているようですね。一般のWebサイトを観たりはできませんが、NTTのホームページを開くことは出来るようです。
簡単セットアップツールのダウンロード:http://flets-east.jp/soft/setup/
注意:対応OSはWindowsのみでMacには対応していません。
ダウンロードした「簡単セットアップツール」を起動します。▼
OCN光から届いた会員登録証の認証IDと認証パスワードを入力します。▼
無事にインターネットに接続されたようです。お疲れ様でした。▼
キャッシュバックを受け取るには?
キャッシュバックを受け取る方法は、代理店などによって大きく違います。私は、ブロードバンドナビ株式会社という代理店経由で、OCN光を契約しました。なので、参考程度にご覧ください。
- 特定申請用紙に必要事項を入力します。
- 写真をとってメールで送信します。FAXでも大丈夫です。(60日以内に提出)
- メール送信後、代理店がネットの使用状況を確認します。
- 使用開始から3カ月後に使用状況をチェックされ、郵便局で現金に引き換えられる郵便為替が届くので、キャッシュにチェンジしましょう。
注意が必要なのは、開通後に自分で特定申請用紙に必要事項を書いて、代理店に送らなければならないことです。開通後に勝手にキャッシュバックなど特典が届く訳ではない点には気をつけましょう。
(追記)ネット開通から約1ヶ月半でキャッシュバックが手に入った
通信系のサービスはキャッシュバックを受け取るまでに時間がかかるイメージを持っている人も多いと思います。私の場合は、6月の初めに申し込んでから約1ヶ月半後の8月中旬に、キャッシュバックを受け取れました。
嬉しかったので、キャッシュバック入手の模様をご覧ください。
8月22日:ゆうちょ銀行から郵便が届く。▼
払出通知表なるもので換金してくださいとあります。▼
来年の2月まで有効なので、気持ちに余裕が出ます。▼
8月24日:近隣の郵便局へ。▼
換金には以下の2点が必要でした。
- 身分証明できるもの(免許証・保険証など)
- 印鑑
無事にキャッシュバック(2万円)を受け取りました。▼
キャッシュバック受取には「使用開始から3ヶ月後に使用状況をチェックされる」とあったので、もっと遅くなると思っていました。しかし、開通から約1ヶ月半と迅速な対応をしてくれたようです。
OCN光を実際に契約してみた感想
OCN光を実際に契約した私の感想は主に以下の3つです。
- 感想①公式サイトと代理店サイトの区別がつきにくい
- 感想②光回線は開通までに時間と労力が必要
- 感想③ネット環境に不便さを感じないので満足
感想①公式サイトと代理店サイトの区別がつきにくい
光回線など通信サービスの販売を行なっている代理店がいることは知っていました。しかし、個人的に代理店からではなく、本家・公式から契約したい派です。
なので、「OCN光」と検索して出てきた一番上のページから申し込みを行ったのですが、それは代理店の広告でした!意図せず代理店経由で申し込みしてしまったのは、申し込みサイトが公式サイトのように見えるつくりになっていたからでしょう。できれば、もう少し区別のつきやすいようにはしておくべきと感じました。
もし安心感やブランド重視の人は、OCN本家か代理店かをきちんと調べてから申し込みするようにして下さい。※当ページ下部のリンクは公式サイトです。
感想②光回線は開通までに時間と労力が必要
私は今回、人生で初めて光回線を契約しました。書類がいくつも届くことや、機器の設定を自分でしなければならないのは結構大変です。
というのも、今までは自宅でインターネットを使うのに「モバイルWi-Fiルーター」を使用していました。ルーターは契約して数日以内に機器が届き、電源を入れた時点から使用できる手軽さが魅力です。
モバイルWi-Fiルーターに比べ、光回線の開通には時間と労力が必要でインターネットを使える有り難みをちょっとだけ噛みしめました。
感想③OCN光はモバイルルーターに比べて速度に不便さを感じず満足
代理店から申し込みしたことは少しショックでしたが、その後のネット環境には満足しています。
Amazonプライム会員の私は、Amazon Prime ビデオをよく観ます。通信速度の求められる動画の再生が問題なく行えるのは嬉しいことです。特に「AmazonPrimeビデオ」の「続きから観る」からの再生が速くなったのには大満足。
以前利用していた「モバイルWi-Fiルーター」と「OCN光」の仕様や評価などを簡単に表にまとめました。外でも使えるのがモバイルルーターの魅力ですが、通信速度の面では固定回線に軍配が上がります。
モバイルWi-Fiルーター | 固定回線 | |
---|---|---|
使用している電波・回線 | WiMAX | 光回線 |
プロバイダ | GMOとくとくBB | OCN光 |
メリット | 外に持ち出せる | 通信速度制限にほぼかからない |
デメリット | 動画好きのユーザーにはもう一歩通信速度が欲しい | 外に持ち出せない |
通信速度に対する個人的な体感は次の通りです。
GMOとくとくBB提供のUQ WiMAXモバイルWi-Fiルーターの場合
- 昼間や夜間(20:00~23:00)は動画の読み込みまで遅くなる感じがする。
- 週末に映画を5本観たら、3日間(3GB)の速度制限に引っかかってしまい、映画はまともに映りらない。
- 通信速度制限でもYouTubeは問題なく観られる。
OCN光提供の光回線の場合
- 昼間や夜間などもストレスなく動画再生が始まる。
- 1日で5本映画を観ても速度制限にかかる様子はない。
- むしろ、体感で遅く感じていた「AmazonPrimeビデオ」の「続きから観る」も2・3秒で再生が開始される。
参考程度にしていただければ良いと思いますが、自宅での利用がほとんどという人には光回線で問題ないでしょう。
まとめ:OCN光には大方満足
友人からのススメでOCN光を契約した私ですが、大方満足しています。
感想でも詳しく書きましたが、公式サイトか代理店サイトかわかりづらい点は残念でした。ただし、モバイルルーターでネットを楽しんできた私にとっては、光回線の通信速度が速く、動画鑑賞時の喜びの表情が止まりません。また、回線事業者とプロバイダが同じなので、何か困って質問しても、たらい回しにされる心配がなさそうです。