格安SIMの無制限電話かけ放題はどこだ?主要MVNO13社の通話定額プランまとめ&比較

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アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明してから約140年、格安SIMユーザーのみなさん、電話してますか?

LINEやFacebook等のSNSが普及し、無料でアプリ通話ができる現代、「ほとんど電話はしない」という方も増えてきたとは思いますが、まだまだ電話を使う機会は多いと思います。

  • 格安SIMにもかけ放題ってあるの?どんな内容?
  • かけ放題はどのMVNOが安いの?
  • 無制限で通話し放題の格安SIMはあるの?どこ?
  • かけ放題は契約すべき?何分を選ぶべき?

という方向けに、この記事では、主要MVNO13社の「電話かけ放題」「通話し放題」プランを一覧でまとめ、比較しました。

かけ放題とは?

「かけ放題」とは、電話をいくらかけても定額料金で済むものです。「通話し放題」や「通話定額」も同じ意味で使われています。

通話の料金体系は、話した分だけ料金がかかる従量課金が一般的ですが、携帯通話においては定額料金のかけ放題が主流になりつつあります。

格安SIMにおける「かけ放題」には、以下のような注意点・特徴があります。

格安SIMのかけ放題は「完全かけ放題」は少なく「最初の〇分無料」が一般的

大手携帯3大キャリアだと、制限なしの「完全かけ放題」がデフォルトで、最初の5分だけ無料のかけ放題「ライト」がサブ的な位置づけです。しかし、格安SIMの場合、「完全かけ放題」を提供しているMVNOは少なく「最初の〇分無料」タイプが一般的です。

例えばあるMVNOで「3分かけ放題」プランを契約したら、3分以内の通話なら月に5000回電話しても追加料金はかかりません。しかし、一回の通話が3分を超えると、超えた分は通常のように20円/30秒の従量課金が課されます。

また、大手キャリアの場合は、かけ放題が基本プランの中に含まれています。それに対し、格安SIMでは、かけ放題を有料オプションとして追加する形が主流です。

「ナビダイヤル」と「国際電話」はかけ放題の対象外

ナビダイヤルと国際電話はかけ放題の対象外です。

ナビダイヤルとは「0570-」から始まる電話番号で「ナビダイヤルでお繋ぎします。この通話は20⤴秒ごとにおよそ10⤴円でご利用いただけます」という音声案内が流れる通話サービスのことです。「20⤴秒」の所で「アレナ⤴」と思った方も多いのではないでしょうか。

かけ放題を契約していても、ナビダイヤルへの通話は、音声で案内された通りの通話料金が発生します。

また、かけ放題の対象は国内通話だけなので、国際電話をかけた場合も通話料金が発生します。

「かけ放題だから安心」と思って、ナビダイヤルや国際電話で長電話をしてしまうと、我が目を疑うような請求が来るので注意しましょう。

かけ放題の通話方式は3種類


格安SIMのかけ放題の通話方式には、以下の3種類があります。それぞれ、使っている回線が異なります。

  • 通常電話回線:通常の電話回線を使った方式
  • プレフィックス(中継電話):独自の電話回線を経由する方式
  • IP電話:データ通信の回線を使った方式

①通常電話回線

通常電話回線は、大手キャリアの電話回線を使っているため、通話品質が良いのが特徴です。デメリットは特にありませんが、かけ放題でこれを採用している格安SIMはありません。サブブランドのワイモバイルのみです。

②プレフィックス

プレフィックスタイプの場合、電話番号の前に各格安SIM事業者が公開しているプレフィックス番号(例:楽天の場合:0037-68)を入力するか、専用アプリから発信をする必要があります。相手側には「プレフィックス番号」は表示されず、普通に090~や080~の番号で着信されます。

これを忘れるとかけ放題の対象外になります。私もかつて「かけ放題だから短い通話は無料」と油断していたら、専用アプリから発信するのを忘れていて2,000円の通話料金を支払った経験があります。

一方で、プレフィックスタイプの場合、かけ放題の〇分以降の通話料金が半額(10円/30秒)になるというメリットもあります。ちなみに安くなる仕組みは以下の図の通りです。

③IP電話

IP電話は、電話回線ではなく「データ通信の回線」を利用しているので、データ通信が不安定なところでは通話が途切れたり、音声が遅れたりします。また110番や119番には電話できません。しかし、電話回線を使わないので「データSIM」でも契約できるというメリットもあります。電話番号は発信も受信も「050」から始まる番号になります。

各タイプのメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。

メリット デメリット
電話回線 楽・通話品質が良い
プレフィックス かけ放題以降の通話料が半額 専用アプリが必要
IP電話 データSIMでも契約できる 通話品質が良くない

格安SIM主要13社のかけ放題オプション一覧&比較

主要MVNO13社のかけ放題オプションをまとめて比較しました。かけ放題オプションが複数ある事業者の場合、オプションを別々に掲載しています。「月額料金」と「無料になる時間」と「通話方式」は以下の通りです。

月額料金 無料時間 通話方式
IIJmio 830円 3分(10分) プレフィックス
IIJmio 600円 10分(30分) プレフィックス
mineo 850円 10分 プレフィックス
NifMo 830円 10分 プレフィックス
OCNモバイルONE 850円 10分 プレフィックス
DMM mobile 850円 10分 プレフィックス
イオンモバイル 850円 10分 プレフィックス
イオンモバイル 1,500円 300分 IP電話
FREETEL 299円 1分 プレフィックス
FREETEL 840円 5分 プレフィックス
FREETEL 1,499円 10分 プレフィックス
楽天モバイル 2,380円 無制限 プレフィックス
楽天モバイル 850円 5分 プレフィックス
LINEモバイル 880円 10分 プレフィックス
BIGLOBEモバイル 650円 3分 プレフィックス
U-mobile MAX 500円 3分 プレフィックス
U-mobile SUPER 0円 10分 通常電話回線
DTI SIM 820円 10分 プレフィックス
nuroモバイル 800円 10分 プレフィックス

※「▲▼」で並び替えられます

U-mobile SUPERは、かけ放題が最初からプランに含まれているので、オプションの月額料金は発生しません。

IIJmioは同一契約者名義のSIM同士の通話のみ、無料になる時間が()内の時間に延長されます。家族間で通話する際などに使えます。

主要な格安SIM事業者は全社、かけ放題オプションを提供していることが分かりますね。

かけ放題プランの時間別のブランド紹介

かけ放題の無料時間が長い順に対応格安SIMブランド紹介をしていきます。

「時間無制限」の「完全かけ放題」がある格安SIM→2ブランド

大手キャリアと同じタイプの時間無制限の「完全かけ放題」を見てみましょう。「完全かけ放題」なら何時間電話をしても、通話料金は発生しません。長電話が多い・時間を気にせずに電話をしたいという人向けです。

以下の2ブランドだけが無制限のかけ放題を提供しています。

完全かけ放題を提供している格安SIMと料金
  • 楽天モバイル :2,380円【プレフィックス】
  • イオンモバイル:1,500円【IP電話】※

※イオンモバイルは「24時間、国内どこでもかけ放題」と宣伝していますが、よくよくホームページを見ると小さな文字で、300分で一旦通話が切断される旨が書かれています▼

※1回あたりの通話が300分を超える場合は、一旦通話を切断させていただきますが、再度おかけ直しいただけます。
格安スマホ通話定額050かけ放題|イオンモバイル

そのため、イオンモバイルは無制限のかけ放題ではなく、実際は300分間のかけ放題といえます。また、IP電話なので、かけ放題で使える電話番号は必ず「050」番号になります。「080や090でかけ放題を使いたい」という人には不向きですね。

10分かけ放題 → 9ブランド

電話のかけ始めから10分間の通話料金が無料になるかけ放題を提供しているブランドです。「無料になる時間が5分じゃ短い」という方にオススメです。

10分のかけ放題を提供している格安SIMと料金
  • U-mobile SUPER:0円【通常電話回線】
  • nuroモバイル:800円【プレフィックス】
  • DTI SIM:820円【プレフィックス】
  • NifMo:830円【プレフィックス】
  • DMMモバイル:850円【プレフィックス】
  • イオンモバイル:850円【プレフィックス】
  • mineo:850円【プレフィックス】
  • LINEモバイル:880円【プレフィックス】
  • FREETEL:1,499円【プレフィックス】

私は昔、友達と長く喋りたい時に、9分間話したら1回電話を切ってかけ直し、9分間話したら電話を切ってかけ直しを繰り返し、電話代を節約していた時がありました。

5分かけ放題 → 2ブランド

以前は多くの格安SIM事業者が5分間のかけ放題を提供していました。しかし、各社が競うように、無料になる時間を10分間に延長したため、現在は5分間かけ放題を提供している会社は以下の2ブランドだけになりました。

5分のかけ放題を提供している格安SIMと料金
  • FREETEL:840円【プレフィックス】
  • 楽天モバイル:850円【プレフィックス】

他社が月額料金そののままで、無料になる時間を10分間に伸ばしたので、現在は割高となりました。通話をよくする人は、10分間無料のかけ放題がある格安SIMを選んだ方がお得です。

3分かけ放題 → 3ブランド

3分間のかけ放題を提供しているのは、以下の3ブランドです。

3分のかけ放題を提供している格安SIMと料金
  • U-mobile MAX:500円【プレフィックス】
  • BIGLOBEモバイル:650円【プレフィックス】
  • IIJmio:830円【プレフィックス】

なお、U-mobile MAXには通話料金が無料になる回数が「1日50回まで」という制限があります。ただし、1日50回も電話をかける人はほぼいないと思うので、異常なまでに電話をかける方以外は気にする必要がありません。

1分かけ放題 → 1ブランド

FREETELのみ通話料金が1分間無料になるかけ放題を提供しています。

1分のかけ放題を提供している格安SIMと料金
  • FREETEL:299円【プレフィックス】

「たった1分間だけって、かけ放題っていうの?」とツッコミたくなる方もいるでしょう。が、私はこれを契約しています。無料になる時間が1分間しかないので、長電話をせずに済んでいます。

【異端児】「OCN モバイル ONE」の「トップ3かけ放題」


OCN モバイル ONEだけは、特殊なかけ放題を提供しています。それは「トップ3かけ放題」というオプションです。

1カ月間で通話料金が高かった上位3つの電話番号への通話を無料にするサービスです。上位3つの電話番号は、OCNが毎月自動的に選んでくれるので快適です。

通話方式はプレフィックで月額は850円です。長電話をする相手が3人以内という人にはピッタリのサービスです。

なお、「トップ3かけ放題」と「10分間無料のかけ放題」がセットになった「かけ放題ダブル(月額1,300円)」というオプションもあります。「かけ放題ダブル」なら「1カ月間で通話料金が高かった3つの電話番号への通話」と「かけはじめ10分間の通話料金」が無料になります。

【Y!mobile】3キャリア以外で唯一「通常電話回線の無制限かけ放題」がある


Y!mobileはソフトバンクのサブブランドとしてサービスを提供しています。ワイモバイルを格安SIMに含めるかは議論の分かれる所だし、ワイモバイルでは「かけ放題」はオプションではないので別枠で説明します。

どのプランでも基本料金(月額2,980円~)の中に「10分間無料のかけ放題」がセットになっています。また「スーパーだれとでも定額(月額1,000円)」というオプションを契約すれば、「時間無制限のかけ放題」を利用できます。

ワイモバイルのかけ放題の通話方式は「通常電話回線」です。ワイモバイルは大手3キャリア以外で唯一「通常電話回線の無制限かけ放題」があるレアなブランドなのです。

【UQ mobile】かけ放題があるのは「おしゃべりプラン」のみ


UQ mobileはauのサブブランドとしてサービスを提供しています。UQ mobileも格安SIMに含めるかは議論の余地があり、UQ mobileのかけ放題もオプションではないので別枠で解説。

他の格安SIMと違い、UQ mobileでかけ放題を利用するには「おしゃべりプラン」というプランを契約する必要があります。かけ放題の時間は5分で、料金はおしゃべりプラン基本料金(月額2,980円~)に含まれます。

UQ mobileは、おしゃべりプラン以外では「かけ放題」を利用できないので、オプションで付けたり外したりできる他のブランドに比べると不便ですね。

かけ放題オプションには入るべき?入るとしたら何分を選べばいいの?

ここまで読んで、「そもそもかけ放題は必要か?」「結局自分はどのプランにすれば良いだろう…」とお考えの方は、以下の2点を参考にしてみて下さい。

かけ放題のオプションを付けると損をする場合がある

かけ放題のオプションを付けると通、話料金を安くする所か損をする場合があります。

例えば、月額料金が800円のかけ放題を付けた場合を計算します。どの格安SIM事業者も通話料金は1分あたりの40円なので、1カ月間に合計20分未満しか電話をかけない場合、かけ放題を付けると絶対に損をします。

なお、どのかけ放題オプションを付ければ最もお得になるかは「何分間の電話を何回するのか?」によって変わります。そのため、シミレーションで厳密に「何分間以上通話するなら、ここのかけ放題オプションを付けた方がお得」と導き出すのは難しいです。自分が「何分くらいの通話」を「何回くらいするのか」によって、契約候補を選びましょう。

会員ページから自分の毎月の通話量を確認しよう

「自分が毎月どのくらい電話をかけているのか分からない」し「どのプランにするべきか分からない」という方もいるでしょう。

そんな方は一度、自分が毎月どれくらい通話をしているか確認するとよいでしょう。中々見る機会はないと思いますが、「意外と電話をしていた」「思ったより電話を使っていなかった」と思うかもしれません。

大手キャリアの方なら、通話明細をマイページから確認できます。自分が1カ月間の通話状況(通話時間・回数・料金)を把握しておくと、キャリアから格安SIMに乗り換える際に、どのかけ放題プランを選ぶかの大きな判断材料になります。

格安SIMで通話明細まで見られるのはmineo等の一部ブランドのみです。現在格安SIMユーザーの方は、通話明細までは詳細に見れないかもしれませんが、どのブランドでも毎月の通話料金の合計くらいは確認できるので、一度確認して「かけ放題」プランを見直してもよいかもしれません。

まとめ:格安SIMでも無制限の「完全かけ放題」が当たり前の時代は来る?

2016年の時点では、かけ放題を提供していたのは「ワイモバイル」と「楽天モバイル」だけでした。しかし、2017年の時点では主要な格安SIM事業者の全社がかけ放題を提供しています。

とはいえ、まだまだ選べるかけ放題プランは限られます。長時間通話をする人が3分間や5分間の短い「かけ放題」しかない格安SIMを契約してしまうと、通話料金が高くなってしまうでしょう。逆に、ほとんど通話をしない人が、かけ放題が基本料に含まれているワイモバイルやUQモバイルを契約してしまうと元が取れないので、もったいないです。

「自分はどのくらい通話するかな?」ということを一度確認してから、格安SIMのブランド・かけ放題プランを選んでみて下さいね。

格安SIMのかけ放題の時間は長期化する傾向にあります。競争が激しい中、各社もサービス拡充を図っています。今後、格安SIMでも「無制限かけ放題」が当たり前の時代になれば嬉しいですね。

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