ドコモのケータイ補償サービスは必要か?iPhoneの保証「Apple Care+」との比較も

更新日:2020/05/27
公開日:2017/09/11

「ドコモのケータイ補償サービスって何?どんな保証が受けられるの?」「ドコモのケータイ補償サービスには入った方が良いの?」「Apple Care+とどっちがいいの?」と思っているドコモユーザーの方も多いでしょう。

ドコモが提供している「ケータイ補償サービス」は、カタログや公式サイトに説明が載っていますが、内容が複雑でとても分かりづらいです。なので、新しい端末を契約する時に「補償オプションは必要か?不要か?」と迷う人も多いと思います。

そこで、「ケータイ補償サービスで、どんなサポートが受けられるのか?」「補償オプションは必要か?」という疑問をドコモショップに行ったり、ドコモに電話したりして、調査しました。

この記事では、調査を元に以下の内容をお伝えします。

  • 「ケータイ補償サービス」のサポート内容
  • 「補償オプション」は必要かどうか?
  • 「ケータイ補償サービス」「Apple Care」「Apple Care+」の比較
  • 端末を交換する際に知っておきたいこと
  • dカード・dカード GOLDのケータイ補償の内容

結論から言えば、ケータイ補償サービスに入るべきかどうかはケースバイケースです。購入した端末の金額や、その人の保険に対する考え方によって変わります。しかし、この記事を読めば、あなたがケータイ補償サービスに入るべきかどうかの判断はできるようになると思います。

「ドコモユーザーでケータイ補償サービスの内容について知りたい」「ケータイ補償サービスに入るべきか迷っている」という方はぜひ参考にして下さい。

ドコモのケータイ補償サービスとは?


ドコモの「ケータイ補償サービス」とは、ドコモで携帯(ガラケー)・スマホ・タブレットを契約した人が加入できる有料の保証オプションのことです。

以前は「ケータイ補償 お届けサービス」や、iPhoneやiPad用のオプション「ケータイ補償お届けサービス for iPhone & iPad」と呼ばれていましたが、現在は「ケータイ補償サービス」に統一されています。

ケータイ補償サービス

3つの加入条件

ケータイ補償サービスへの加入は購入から14日以内という制限があります。ですので、決断を先延ばししていると、いつのまにか加入できなくなりますので注意しましょう。

また、当たり前のようですが、ドコモで購入した端末にしかケータイ補償サービスを付けられません。そして端末に故障等のトラブルがでた後にはケータイ補償サービスへは加入できません。

ドコモのケータイ補償サービス2つの加入条件
  • ①購入から14日以内
  • ②ドコモで購入した端末
  • ③購入した端末にトラブルがない

4つのサービス内容


ドコモのケータイ補償サービスに加入するとどんなメリットがあるのでしょうか。ケータイ補償サービスのサービス内容は以下の4つです。

ドコモのケータイ補償サービス4つのサービス内容
  • ①端末が壊れた時や紛失・盗難時の端末交換
  • ②修理代金をサポート
  • ③データ復旧代金を割引
  • ④紛失時のお探しサービスの月額料金が無料

ドコモ公式もドコモのケータイ補償サービスの概要について動画を作成しているので、まだ見てない方はご覧ください。

ケータイ補償サービス サービス説明動画

サービス内容①【メイン】端末が壊れた時や紛失・盗難時に端末を交換してくれる

ケータイ補償サービスに入っていると「水没」「画面割れ」等の端末が壊れた時や、「落とした」「盗難にあった」等で端末を紛失した時に、交換用の端末を送ってくれます。

ドコモに交換の申し込みをすると、翌日か翌々日には交換用の新しい端末を自宅に届けてくれるのです。届く端末は、ドコモが回収した端末を新品同様の状態にした「リフレッシュ品」です。

これがケータイ補償サービスの一番メインのサービスといって良いでしょう。

サービス内容②修理代金をサポート

端末が壊れた時の修理代金の一部をドコモがサポートしてくれます。もちろんドコモに修理を依頼した場合のみです。

修理代をサポートというよりは、修理代に上限が設けられるようなイメージです。

iPhoneの場合の修理代金は以下の通りです。

iPhoneの場合 修理代金
保証対象内の故障(購入から1年間) 無料
保証対象内の故障(2年目以降) 上限5,000円
保証対象外の故障 上限5,000円

ただ、ドコモのスタッフによるとiPhoneの場合は「iPhoneの場合は、修理になるケースは少なく、ほぼリフレッシュ品と交換になる」とのことです。

なぜかiPadはこの保証の対象外となっています。

iPhone・iPad以外の修理代金は以下の通りです。

iPhone・iPad以外の場合 修理代金
保証対象内の故障 無料
保証対象外の故障 上限3,000円

例えば、Xperia 1 SO-03Lの画面を割ってしまった場合、普通なら39,300円かかるところが3,000円で修理できることになります。参考:修理代金の目安 – ドコモ

ご利用の端末が修理可能かどうかは、修理受付対応状況から確認できます。

サービス内容③データ復旧代金を割引

破損や水漏れ等の携帯からデータを取り出すサービス「ケータイデータ復旧サービス」が割引になります。

ケータイ補償サービスに未加入だと8,000円かかるところを、加入すれば1,000円でデータを復旧してくれます。

サービス内容④紛失時のお探しサービスの月額料金が無料

携帯を無くした時におよその位置を教えてくれる「ケータイお探しサービス」の月額料金50円が無料になります。

月額料金

ケータイ補償サービスの月額料金は、端末によって異なります。

ドコモ ケータイ(ガラケー)の場合「月額330円コース」です。

スマホ・タブレットの場合「月額500円コース」「月額750円コース」「月額1000円コース」の3つがあり、使用している端末によって月額料金が変わってきます。

基本的にAndroidスマホは月額500円コースです。

iPhoneとiPadはモデルによって月額コースが変わってきます。

月額コース iPhoneの機種
500円 iPhone 5c、iPhone 5s、iPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone SE
750円 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone XR、iPhone 11
1000円 iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
月額コース iPadの機種
500円 iPad mini、iPad
750円 iPad Air、iPad Pro

自分が利用している端末がどのコースに該当するかは、「ケータイ補償月額料金を検索する」から確認できます。型番やメーカー等から調べられます。※上記は2020年1月27日現在のデータです。変更される可能性はあるので、最新のデータはご自身でご確認下さい。

注意点

ドコモのケータイ補償サービスはこれまで、名前やサービス内容・料金を何回か変えています。特に2019年5月31日-2019年6月1日の間で大きな違いがあります。

この記事内容は全て、2019年6月1日以降に加入した場合のケータイ補償サービスについて書いています。

※2019年5月31日までに申込んだ方はケータイ補償サービス(2019年5月31日までのお申込み)をご覧ください。

※2019年5月31日までにiPhoneまたはiPadで加入した方はケータイ補償サービス for iPhone & iPad(2019年5月31日までのお申込み)をご覧ください。ケータイ補償サービス for iPhone & iPadはケータイ補償サービスに統合され、現在はもう新加入はできません。

※2019年5月31日までに「ケータイ補償 お届けサービス」に加入した方はケータイ補償 お届けサービス(2019年5月31日までのお申込み)をご覧ください。

これから加入すべきか検討している方には上記3つは関係ないので、特に気にする必要はありません。

故障・紛失時の端末交換サービスについて


ここからはケータイ補償サービスのメインサービスと言える、故障・紛失時の端末交換サービスについて解説していきます。

【料金】月額料金に加えて、交換時は「サービス利用料(負担金)」がかかる

ケータイ補償サービスは、月額料を払っていれば無料で端末を交換できる訳ではありません。端末を交換するには、月額料に加えて「サービス利用料(修理・交換費用)」の支払いが必要です。

端末を交換できるのは、1年間に2回までです。

サービス利用料はコースによって異なり、月額330円コース:5,000円、月額500円コース:7,500円、月額750円コース:11,000円、月額1,000円コース:11,000円です。

さきほどの「月額料金」に加え、「サービス利用料(負担金)」もまとめると以下のようになります。

機種 月額料金 サービス利用料(交換費用)
ドコモ ケータイ 330円コース 5,000円
スマホ・タブレット 500円コース 7,500円
750円コース 11,000円
1000円コース

Androidスマホは基本的に500円コースなので、サービス利用料は7,500円になります。

iPhoneとiPadはモデルによって月額コースが変わってきますので、サービス利用料と月額費用をまとめると以下のようになります。

月額コース サービス利用料
(交換費用)
iPhoneの機種
500円 7,500円 iPhone 5c、iPhone 5s、iPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone SE
750円 11,000円 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone XR、iPhone 11
1,000円 11,000円 iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
月額コース サービス利用料
(交換費用)
iPadの機種
500円 7,500円 iPad mini、iPad
750円 11,000円 iPad Air、iPad Pro

※上記は2020年1月27日現在の料金です。最新のデータはご自身で「ケータイ補償月額料金を検索する」からご確認下さい。

ケータイ補償サービスは、加入から31日間は無料です。32日目から有料に切り替わります。

【手続き方法】My docomo・電話・ドコモショップの3つ

交換用端末を送ってもらう手続き方法は「My docomo」「電話」「ドコモショップ」の3つがります。

My docomo」は24時間受付しているうえ、My docomoから手続するとサービス利用料(交換の負担金)が10%オフになるのでお得です(WEB割)。

「電話」で手続したい方は、以下のサポートセンターに電話すれば、10分程度で申し込み手続きが完了するようです。

ドコモショップに関しては、全国153店舗で対応しています(2020年1月27日現在)。お近くのドコモショップが店頭交換に対応しているかは「店頭交換取扱い店舗」から確認できます。

なお、「紛失・盗難」の場合、交番・警察署で遺失届を出して、その遺失届の「受理番号」「提出日」「手続きを行った交番・警察署」をドコモに伝える必要があります。遺失届は全国の交番や警察署から無料で発行できます。

こちらの動画では手続きの流れ~届いた端末のセットアップ方法について解説されています。※動画ではMy docomoからの手続きになっています。

ケータイ補償サービス お手続きの流れ

【交換端末が届くまで】申し込みから2日以内には届く


ドコモに交換の申し込みをすると、翌日か翌々日には交換用の新しい端末を自宅に届けてくれます。

なお有料オプション(配送料3,000円)の「エクスプレス配送」を利用すると、東京23区や大阪府大阪市内であれば、なんと4時間以内に交換品が届くようです。

また、ドコモショップでの手続きの場合、もし同一機種の在庫があればその場で交換してくれます。

【交換端末が届いた後】古い端末を返送

交換用の端末が届いたら、古い端末から新しい端末へSIMカードを差し替えて、古い端末をドコモへ返送しましょう。古い端末が動作する場合、本体のデータも新しい端末へ移しておきましょう。

紛失・盗難の際は、送り返す端末がないので、端末の返送は不要です。紛失・盗難の場合、SIMカードの再発行手数料が2,000円かかりますが、再発行が終われば、無くした端末と同じ電話番号を使えます。

【補足】端末を交換する前に知っておきたい4つの事

ここでは、ケータイ補償サービスを使って端末を交換する前に知っておきたい4つのポイントをお伝えします。

補足①1年以内の自然故障ならメーカー保証を使って無料で修理できる

端末の購入から1年未満に自然故障した時は、メーカー保証を使って無料で修理ができます。端末が自然故障をした時は、補償オプションを使って有料で交換するより、メーカー保証を利用しましょう。費用も抑えられますし、補償の利用回数も消費しません。

補足②端末を返送しないと違約金が発生する

故障(紛失・盗難以外)の場合、ケータイ補償サービスを利用して交換用の新しい端末が届いたら、古い端末をドコモに返送しましょう。返送しないと月額プランに応じて、以下のように高額な違約金を請求されるので、注意してください。

月額プラン 違約金
月額料金330円 40,000円
月額料金500円 60,000円
月額料金750円 80,000円
月額料金1,000円 120,000円

端末の返送は、交換用の端末と一緒に送られてくる「黄色い封筒」に端末を入れて、無料で返送できます。なお、紛失したと思っていた端末が見つかった時も端末の返送が必要です。

補足③端末の在庫がない時はドコモが指定する機種から選んで交換

ケータイ補償サービスは、基本的に「同じ型の端末」と交換してもらえます。しかし、交換する端末の在庫がない場合、ドコモが指定する別の端末になります。例えば、iPhone11の64GBが壊れて交換をした際に、iPhone11の128GBしか在庫がない場合、iPhone11の128GBを交換用の端末に選べます。

補足④SIMロック解除の日数カウントは前の端末から引き継がれる

ドコモ端末は、端末にかかっているSIMロックを解除して、他社のSIMを使えるようにできます。しかし、SIMロック解除をするには端末の購入から100日以上経っている必要があります。

端末を交換した場合はどうなのでしょうか?ドコモに確認したところ「端末を交換しても、旧端末の購入日を引き継ぎます」とのことです。SIMロック解除をしたいと思っている人でも、安心して端末を交換できますね。

ドコモのSIMロック解除について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

ドコモのケータイ補償サービスは必要か?

「そもそも補償オプションは、必要なの?」と思う人もいるでしょう。ケータイ補償サービスが必要かどうかは、契約した端末の本体価格やあなたの保険に対する考え方よって変わります。

当たり前ですが「自分はスマホやタブレットを絶対に無くさない」「ケースや保護フィルムを使う派で今まで壊したことが無い」というスイートな人は、ケータイ補償サービスに入らなくても良いでしょう。

逆に、「自分はスマホやタブレットを無くした経験がある」「iPhoneを買うとだいたい画面を割る」というワイルドな人は、補償オプションの加入を検討した方が良いでしょう。

加入すべきかどうかの重要なひとつの基準として「端末の本体価格」があります。

本体価格が安い:必要薄、本体価格が高い:必要あり?

ケータイ補償サービスの料金体系を分析すれば分かりますが、「端末の本体価格」が高ければ高いほど、ケータイ補償サービスの価値は高くなります。

例として、本体価格3万円のガラケーと、iPhone 11(64GB)と、最も高いiPhone 11 Pro Max(512GB)の3種類で、端末交換した時の状況をシミュレーション&比較してみましょう。

購入から1年(13か月※無料期間1か月有)で交換した場合

端末 ①端末価格 ②月額コース ③サービス利用料 ④1年で交換した時の費用合計
(②×12+③)
⑤端末価格に対する割合
(④÷①)
ガラケー 30,000円 500円 7,500円 13,500円 45%
iPhone 11(64GB) 74,800円 750円 11,000円 20,000円 27%
iPhone 11 Pro Max(512GB) 157,800円 1,000円 11,000円 23,000円 14%

購入から2年(25か月※無料期間1か月有)で交換した場合

端末 ①端末価格 ②月額コース ③サービス利用料 ④2年で交換した時の費用合計
(②×24+③)
⑤端末価格に対する割合
(④÷①)
ガラケー 30,000円 500円 7,500円 19,500円 65%
iPhone 11(64GB) 74,800円 750円 11,000円 20,000円 39%
iPhone 11 Pro Max(512GB) 157,800円 1,000円 11,000円 23,000円 22%

※iPhone本体価格はApple Storeの価格を参考

表を見れば明らかですが、端末価格が高ければ高いほど「⑤端末価格に対する(1年で交換した時のケータイ補償サービス費用合計の)割合」が低くなっています。これは、ケータイ補償サービスで端末交換した時のお得感が増していくことを意味しています。

また完全に正確ではありませんが、「④端末価格に対する割合」と「故障・紛失する確率」を比較すれば、加入すべきかどうかのざっくりとした目安にもなります。

しかしこの数字はあくまでも1年後・2年後ちょうどという条件です。いつ壊れる・紛失するかは誰にも分からないので、本来はより複雑です。

【余談】「保険は胴元が必ず儲かる仕組みだから加入すべきではない」の誤り

端末を故障・紛失する時期と確率の統計データがあれば、完全シミュレーションしてケータイ補償サービスに、一般的に加入すべきかどうかの閾値はだせるでしょう。

ただし、それを参考にするためには、あなたが故障・紛失する確率が世間平均と一緒でなければ意味はありません。自分が端末を故障・紛失する確率が分かる人等いないでしょう。さらにこれは個人によるバラつきがかなり大きいと思います。なので”自分が”加入するべきかどうかを合理的・理論的に損得勘定で決めることはかなり難しいです。

さらに言うと、おそらくドコモはある程度の統計データを使って価格設定しているはずです。ドコモはこのオプションを皆に利用して欲しいはずです。つまり、「保険というモノは胴元が必ず儲かるシステム」なはず。だから基本的には入らないほうが”一般的には得”のような考えもありますが、ひとつ考慮しなければならない点があります。

それは、消費者が端末を故障し新たな端末を購入しなければいけない時の価格と、ドコモが提供するリフレッシュ品を用意するコストに差があることです。基本的には「消費者の新端末購入金額」>>「ドコモのリフレッシュ品を用意するコスト」です。

ドコモ側からすると「消費者の新端末購入金額」は関係なく、「ドコモのリフレッシュ品を用意するコスト」を基準に価格設定をしているはずです。なので、ケータイ補償サービスは消費者側もドコモ側もwin-winな関係になっている可能性もあるのです。

【結論】端末の値段と、あなたのスマホの取り扱い方&保険に対する考え方次第

以上をまとめると、将来の事は誰にも分からないし、個人的な要因が大きすぎるため、ケータイ補償サービスに加入すべきかどうかを一般的に判断することは非常に難しいです。

ケータイ補償サービスに入るべきかどうかの”客観的な”判断軸は、端末の価格と補償サービスの料金の関係性のみです。

先ほどシミュレーションした通り、ドコモのケータイ補償サービスの料金設定的には、基本的には端末の価格が安ければ入る必要は小さく、端末の価格が高くなればなるほど加入した方が得になります。

そして、あなたがスマホを紛失・故障しやすいタイプかどうかも考えましょう。

他の観点としては、保険に対する二つのジレンマ「補償サービスに入ったけど壊れなかった時の損した感」と「壊してしまったけど補償サービスに入ってなかった後悔感」のどっちが嫌か、で決めるのもありかもしれません。

ちなみに私は後者、毎回加入しませんが、毎度iPhoneの画面割れをして、その度に後悔しているタイプです。

「ケータイ補償サービス」と「Apple Care+」「Apple Care」の比較


Androidスマホの場合、加入できる補償オプションはドコモが提供するケータイ補償サービスのみです。しかし、iPhoneの場合、加入できる補償オプションにはメーカーであるAppleの保障サービス「Apple Care+」もあります。

なので、iPhoneユーザーの方の中には、「ケータイ補償サービスの他にも、Apple Care+とかApple Careとかあるけど、なにが違うの?」とお思いの人もいるでしょう。

【前提】Apple Care+は契約窓口「Appleストア」「ドコモ」で違いが出る

Apple Care+の補償内容は同じですが、契約できる窓口はAppleストアとドコモの2種類があります。

AppleストアでApple Care+を契約する場合、支払い方法は一括払いのみです。支払いが完了するとApple Care+の補償が2年間適用となり、途中で解約はできません。iPhoneが壊れていなければiPhoneの購入日から30日以内の間、AppleストアでApple Care+を契約できます。

それに対して、実はドコモでもApple Care+に加入できます。ドコモで契約するApple Care+のサービス名は「AppleCare+ for iPhone」です。

ドコモでApple Care+に加入した場合、料金は24回の分割払いとなり、毎月のスマホ代と一緒に請求されます。こちらは、Apple Care+を途中で解約できます。解約した月から補償は効かなくなりますが、Apple Care+の月額料金を支払わなくて済みます。また、ドコモから他社へ乗り換えたり、ドコモの契約を解約するとApple Care+も自動的に解約となります。ドコモでApple Care+を契約できるのは、iPhoneの購入日のみとなっています。

Apple Care+とAppleCare+ for iPhoneの違いをまとめるとは以下のようになります。

Apple Care+ AppleCare+ for iPhone
契約先 Apple ドコモ
支払方法 一括 毎月払い
契約可能日 購入日から30日以内 当日のみ
解約 不可 可能

加入料金比較

ここからはケータイ補償サービスとApple Care+の比較に入ります。

まずは加入料金を比較しましょう。

機種 ケータイ補償サービス
(2年間の料金)
Apple Care+ AppleCare+ for iPhone
(2年間の料金)
iPhone11 Pro Max 1,000円/月
(24,000円)
22,800円 950円/月
(22,800円)
iPhone11 Pro 1,000円/月
(24,000円)
22,800円 950円/月
(22,800円)
iPhone11 750円/月
(18,000円)
16,800円 700円/月
(16,800円)
iPhoneXS Max 1,000円/月
(24,000円)
22,800円 950円/月
(22,800円)
iPhoneXS 1,000円/月
(24,000円)
22,800円 950円/月
(22,800円)
iPhoneXR 750円/月
(18,000円)
16,800円 700円/月
(16,800円)
iPhoneX 1,000円/月
(24,000円)
22,800円 950円/月
(22,800円)
iPhone8 Plus 750円/月
(18,000円)
16,800円 700円/月
(16,800円)
iPhone8 750円/月
(18,000円)
14,800円 617円/月
(14,800円)
iPhone7 Plus 750円/月
(18,000円)
16,800円 700円/月
(16,800円)
iPhone7 750円/月
(18,000円)
14,800円 617円/月
(14,800円)

2年間の合計料金を比べてみると、「Apple Care+(Appleで加入)」と「AppleCare+ for iPhone(ドコモで加入)」は変わりません。ケータイ補償サービスは少し高いですが、そこまで気になるほどではないでしょう。

加入料金はあまり気にするポイントではないことが分かりました。

サービス内容の比較

続いてサービス内容を表で比較しました。

ケータイ補償 Apple Care+ Apple Care
加入期限 購入から14日以内 購入から30日以内 自動加入
最長補償期間 無期限 2年 1年
補償の利用限度回数 1年間に2回まで 2年間に2回まで 1年間は無制限
画面割れ 11,000円 3,400円 16,400円~35,800円
画面割れ以外の故障
(水没等)
11,000円 11,800円 34,800円~64,800円
紛失・盗難 11,000円 ×(※11,800円) ×
バッテリー交換 × 無料 ×
自然故障 無料
(1年間補償)
無料
(2年間補償)
無料
(1年間補償)

ケータイ補償サービスはどんなトラブルかに関係なく、一律11,000円払えば新しいiPhoneに交換してくれます。

Apple Care+は、「画面割れ」なら3,400円、「画面割れ」以外の破損や水没は11,800円で修理または交換してくれます。またApple Care+だけは、iPhoneのバッテリーが本来の性能の80%を下回ったら、無料でバッテリーを交換してくれます。

Apple Care+で端末を補償できる回数は「2年間に2回まで」ですが、ケータイ補償サービスは端末の交換を利用できる回数が「1年間に2回まで」となっています。

Apple Careは、Apple製品に対する1年間のメーカー保証です。申し込みをしなくても、端末の購入日から自動加入となります。端末の購入から1年以内の自然故障なら、何回でも無料で修理してくれます。ただし、自然故障以外の故障(画面割れ等)は非常に修理代金が高くなってしまいます。

※Apple Care+では盗難・紛失補償はありませんが、新たな「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」に加入していれば11,800円で保障されます。「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」の加入料金は「AppleCare+」の料金+2,000円です。

なお、「ケータイ補償サービス」と「Apple Care+」はどちらか片方しか加入できません。なお、「Apple Care」は、どちらの補償オプションとも重複して加入できます(自動でされています)。

「ケータイ補償サービス」と「Apple Care+」どっちがいい?

「補償オプションに入る」と決めている場合、オススメの補償オプションは十人十色です。ここでは、ケースごとにオススメの補償オプションを紹介します。

「画面を割ったことがある人」や「ケースを付けない人」はApple Care+がオススメ

「画面を割ったことがある人」や「ケースを付けない人」には、Apple Care+がオススメです。「iPhoneの故障の9割は画面割れ」と言われています。

各サービスのiPhoneの画面割れの修理・交換費用は以下の通りです。

機種 ケータイ補償サービス Apple Care+ Apple Care
iPhone11 Pro Max 11,000円 3,400円 35,800円
iPhone11 Pro 11,000円 3,400円 30,400円
iPhone11 11,000円 3,400円 21,800円
iPhoneXS Max 11,000円 3,400円 35,800円
iPhoneXS 11,000円 3,400円 30,400円
iPhoneXR 11,000円 3,400円 21,800円
iPhoneX 11,000円 3,400円 30,400円
iPhone8 Plus 11,000円 3,400円 18,400円
iPhone8 11,000円 3,400円 16,400円
iPhone7 Plus 11,000円 3,400円 18,400円
iPhone7 11,000円 3,400円 16,400円

補償サービスに入っていない場合(Apple Care)、画面割れの修理代が16,400円以上かかります。Apple Care+に入っていれば、画面割れの修理費は3,400円で済みます。それに対して、「ケータイ補償サービス」の場合、画面割れ時の交換代は11,000円です。

画面割れの補償に関してはApple Care+の方ケータイ補償サービスより安いです。

※Apple Careの修理代は2020年1月27日の料金です。時とともに変わる可能性があるので最新の料金はiPhoneの画面の修理 – Appleで確認ください。

なお、画面割れ以外「その他の破損の修理・交換費用」は以下の通りです。

機種 ケータイ補償 Apple Care+ Apple Care
iPhone11 Pro Max 11,000円 11,800円 64,800円
iPhone11 Pro 11,000円 11,800円 59,800円
iPhone11 11,000円 11,800円 43,800円
iPhoneXS Max 11,000円 11,800円 64,800円
iPhoneXS 11,000円 11,800円 59,800円
iPhoneXR 11,000円 11,800円 43,800円
iPhoneX 11,000円 11,800円 59,800円
iPhone8 Plus 11,000円 11,800円 43,800円
iPhone8 11,000円 11,800円 37,800円
iPhone7 Plus 11,000円 11,800円 37,800円
iPhone7 11,000円 11,800円 34,800円

その他の破損については、ケータイ補償サービスは11,000円、Apple Care+は11,800円で、iPhoneを交換できます。ほぼ同じ負担額ですね。どちらの補償にも入っていない場合(AppleCare)は、かなり高額になってしまいます。

※Apple Careの修理代は2020年1月27日の料金です。時とともに変わる可能性があるので最新の料金はその他の修理料金 – Appleで確認ください。

「端末をよく紛失する人」は「ケータイ補償」か「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」

iPhoneを頻繁に紛失するおっちょこちょいさんや、盗難に合う運の悪い方は「ケータイ補償サービス」か「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」がおすすめです。普通の「AppleCare+」は紛失・盗難に対応していないためです。

「端末を2年以上使う予定の人」はケータイ補償がオススメ

「同じ端末を2年以上使う予定の人」なら、ケータイ補償サービスがオススメです。

ケータイ補償サービスなら、月額料を払い続ければ、端末を購入してから2年目以降も端末の補償を継続できます。なので、2年以上同じiPhoneを使う予定の人は、ケータイ補償サービスを選んだ方が良いでしょう。

dカードの補償「dカードケータイ補償」もある


中には「補償オプションに月額料金を払うのが嫌」というオプション嫌いの人もいるでしょう。

そんな方はdカードケータイ補償も検討しましょう。

ドコモが発行するクレジットカードのdカード、dカード GOLDの利用者なら、クレカの補償を使える可能性があります。ただし、条件が厳しいので、複雑な手続きが嫌いな人は、ケータイ補償サービスの方がオススメです。

「全損」や「紛失・盗難」時に端末の再購入代を補償

dカードとdカード GOLDのケータイ補償は、「全損」や「紛失・盗難」時に端末の再購入代を補償してくれます。「全損」なので画面割れ程度では対応してくれません。

dカードとdカード GOLDには、以下の違いがあります。

dカード dカード GOLD
年会費 0円 10,000円(税抜)
ポイントの還元率 1% 10%
最大補償額 10,000円 100,000円
補償期間 1年間 3年間

dカード GOLDの方が最大補償額は高いです。また、保証期間が端末の購入から3年間と長いのも魅力です。

再購入する端末は、同じ型の端末であることが求められますが、在庫がない時はドコモが指定した端末を購入できます。元々使っていた端末よりも後に発売された端末を購入できるかもしれません。

ただし、補償を使うための条件が厳しいので、注意が必要です。

dカードケータイ補償を使うための条件

dカードのケータイ補償を使うためには、以下の条件を全て満たしている必要があります。

  • 端末をdカードかdカード GOLDを使って購入している
  • 携帯番号をdカードかdカード GOLDに登録している
  • dカードかdカード GOLDの補償期間内
  • dカードのケータイ補償以外に使える補償がない
  • 端末が紛失・盗難または全損しており修理が不能

さらに、端末の全損については、Androidの場合はドコモショップで判定してもらえますが、iPhoneの場合はAppleストアや正規サービスプロバイダーで「全損です」という内容が書かれた証明書をもらう必要があります。近くにAppleストアや正規サービスプロバイダがない人には厳しい制度ですね。

補償を受けたい場合、以下の窓口に電話をすれば手続きができます。

  • dカードセンター:0120-300-360 10時~20時(年中無休)
  • dカード GOLD:0120-700-360 10時~20時(年中無休)

dカードGOLDは、年会費が10,000円(税抜)かかりますが、ドコモのスマホやドコモ光の利用料金に対して10%のポイント還元(アプリや端末の購入代金は対象外)があります。ドコモのサービスを年間10万円以上使う方なら、年会費以上にお得になります。

まとめ:補償オプションは安心を買っている?

この記事を読んだ方は、ドコモのケータイ補償サービスについて、ほぼ全てを理解できたと思います。またiPhoneユーザーの方は「ケータイ補償サービス」と「Apple Care+」の違いもご理解頂けたかと思います。

「ケータイ補償サービスには入るべきか?」「iPhoneの場合、ケータイ補償サービスとApple Care+はどっちがいいの?」に対する画一的な答え、正しい正解はこの世にありません。

「端末の代金が安いか高いか」「携帯を大事に扱うタイプかどうか」「モノをよく無くすタイプかどうか」「保険に対してどう考える人間か」によって、答えは変わります。

補償オプションに入るべきかどうかを、損得勘定で考えるのは無理と考えた方が良いでしょう。未来の事は誰にも分からないのですから。

保険の価値は「安心感が得られる」ことにもあります。携帯依存症の人も多い現代、ケータイ補償サービスで不安から解放されるのも一つの手かもしれませんね。

なお、ドコモでiPhoneを購入する場合は、店舗よりもドコモオンラインショップで購入するのがお得です。ドコモオンランショップについては以下の記事で解説しています。

なお、「スマホだけじゃなくて、タブレットやパソコンも保証してほしい」という人はモバイル保険がオススメです。

モバイル保険の詳細はこちら。

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