「最新のiPhoneをワイモバイルで使いたい」「ワイモバイルが次に取り扱うモデルは何?」「ワイモバイルと大手キャリアどっちが良いの?」と思っている人は多いと思います。
ワイモバイルは、月額料金が大手キャリアより安いにも関わらず、通信速度が速く、全国の約1,000以上の店舗でサポートを受けられます。さらに、他の格安SIMと違って無制限電話かけ放題があるので、最新のiPhoneを大手キャリアより安く使えたらワイモバイルは最高ですよね。
この記事では、ワイモバイル×iPhoneについて徹底的に調査・検証しました。最新のiPhoneをワイモバイルで使った時の料金や、iPhone SEとiPhone7を使った場合のワイモバイルと大手キャリアの料金の違いも比較しました。
ワイモバイルでiPhoneを使う3つの方法
ワイモバイルでiPhoneを使う方法は、以下の3つです。
- ワイモバイル版のiPhoneとSIMをセット契約
- SIMフリー版のiPhoneを購入し、ワイモバイルのSIMを契約
- SIMロック解除したiPhoneを持ち込み、ワイモバイルのSIMを契約
「ワイモバイル版」「SIMフリー版」「SIMロック解除版」のメリット・デメリット
それぞれの方法のメリットとデメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ワイモバイル版のiPhone | 端末代金の割引が付く | 最新のiPhoneではない |
SIMフリー版のiPhone | 最新のiPhoneが使える | 端末代金の割引が付かない |
SIMロック解除のiPhone | 今持っているiPhoneが使える | 使い古し |
ワイモバイルは店舗またはオンラインストアで契約ができます。
店舗でワイモバイルのSIMカードだけを契約する場合、SIMロックがかかっていない端末の提示を求められます。なので、店舗でSIMカード単体で契約する場合、SIMロックがかかっていない端末を持ち込みましょう。
なお、ワイモバイルでは大手キャリアと同じくiPhoneの下取りを行なっています。なので、新品のiPhoneへ換えたい時は、使っていたiPhoneを下取りに出せば、新品のiPhoneへ少し安く乗り換えることができます。
SIMロック解除をしていないソフトバンクのiPhoneは使えない
ワイモバイルはソフトバンクが運営しているため、使っている通信回線はソフトバンク回線です。しかし、SIMロックが解除されていないソフトバンク版iPhoneにワイモバイルのSIMを挿しても使えません。
SIMロック解除をしなくてもワイモバイルのSIMが使えると、ソフトバンクより月額料金が安いワイモバイルに乗り換えてしまう人が増えるからでしょう。
ソフトバンクのiPhoneをSIMロックを解除するには、端末を分割購入した場合は、契約した日から101日以上経っている必要があります。
ソフトバンク版iPhoneのSIMロック解除はソフトバンクショップでも行えますが、手数料が3,000円かかります。なので、SIMロック解除の手数料が無料のMY Softbanからオンライン上で手続きするのがオススメです。
ソフトバンクのiPhoneをSIMロック解除したい方はこちらの記事を参考にして下さい。
SIMロック解除したドコモ版とau版のiPhoneが使えるかは不明(ほとんど使える)
ドコモ版やau版のiPhoneでもSIMロックを解除をすれば、理論上はワイモバイルを使えるはずです。
しかし、ワイモバイルの公式ページを見ると、SIMロックを解除したiPhoneで、ワイモバイルの動作実績があるのはソフトバンク版のみと書いてあります▼
ワイモバイルに問い合わせまてみましたが、「ソフトバンクのiPhone以外は、SIMロック解除後に動作するか分かりかねます」とのことです。
しかし、ほとんどの場合は考えて使えるでしょう。ソフトバンクの発言は乗り換え防止対策だと思います。実際、SIMロック解除したiPhone6sで試してみましたが、普通に使えました。
ワイモバイルが次に取り扱うiPhoneはどのモデル?
「ワイモバイルが新しいiPhoneの取り扱いをするのはいつ?」「次はどのiPhoneを取り扱うの?」と思っている人もいるでしょう。 そこで、ワイモバイルが取り扱うiPhoneについて分析してみました。
現在の取り扱いはiPhone6s, iPhone7
ワイモバイルでは2020年3月現在、iPhone6sとiPhone7を取り扱っています。
ワイモバイルの歴代iPhoneと取扱開始日
ワイモバイルでは、今まで1年ごとに新しいiPhoneを取り扱ってきました。携帯の契約は年単位なので、他社からの乗り換えを狙っているのかもしれませんね。
ワイモバイルがこれまで対応してきたiPhoneの「発売日」と「取り扱い開始日」は、以下の通りです。
機種 | 発売日 | ワイモバイルの取り扱い開始日 |
---|---|---|
iPhone 5s | 2013年9月20日 | 2016年3月4日 |
iPhone SE | 2016年3月31日 | 2017年3月25日 |
iPhone 6s | 2015年9月25日 | 2017年10月6日 |
iPhone 7 | 2016年9月16日 | 2018年12月20日 |
これを見ると次は2020年3月・4月あたりにiPhone 8辺りが来るかもしれませんね。
価格比較!ワイモバイル版iPhone SE VS SIMフリー版iPhone 7/7 Plus
「ワイモバイルでiPhone SEをセット契約」と「SIMフリー版iPhone7/7 Plusを自ら購入し、ワイモバイルのSIMを契約」で、端末代金の実質負担額はどれくらい違うのでしょうか。
ワイモバイルで使うiPhoneを選ぶ際の判断材料にしてください。どちらも「新規契約」の場合の料金です。iPhone SEは初回のみ頭金500円が発生します。
【32GB】iPhone SEはiPhone 7/7 Plusより約50,000円安い
まず、本体容量が32GBで料金を比較しました。
なお、ワイモバイルは契約するプランが「スマホプランS」か「スマホプランMまたはL」かで実質負担額が変わります。()の中は契約するプラン名です。
【32GB】 | 端末代金 | 毎月の実質負担額 | 2年間の実質負担額 |
---|---|---|---|
iPhone SE(S) | 60,500円 | 1,000円 | 24,500円 |
iPhone SE(M,L) | 60,500円 | 500円 | 12,500円 |
iPhone 7 | 76,800円 | 3,200円 | 76,800円 |
iPhone 7 Plus | 91,200円 | 3,800円 | 91,200円 |
ワイモバイル版iPhone SEは元々の端末代金が安い上に、毎月の割引が付くので2年間使えば、実質負担額がかなり安くなります。SIMフリー版のiPhone 7/7 Plusを持ち込むよりも、ワイモバイルでiPhone SEをセット契約した方が、2年間で50,000円以上安く使えます。
【128GB】iPhone SEはiPhone 7/7 Plusより約50,000円安い
続いて、本体容量が128GBで料金を比較してみました。
【128GB】 | 端末代金 | 毎月の実質負担額 | 2年間の実質負担額 |
---|---|---|---|
iPhone SE(S) | 72,500円 | 1,300円 | 31,700円 |
iPhone SE(M,L) | 72,500円 | 800円 | 19,700円 |
iPhone 7 | 88,800円 | 3,700円 | 88,800円 |
iPhone 7 Plus | 103,200円 | 4,300円 | 103,200円 |
128GBでも、ワイモバイル版のiPhone SEはSIMフリー版のiPhone 7/7 Plusより、実質負担額が50,000円以上も安いですね。
【Y!mobile VS docomo,au,SoftBank】ワイモバイルは大手キャリアより安くiPhoneを使える?
大手キャリアでは毎月割引が付くので、2年間使えば、最新のiPhoneの端末代の実質負担額は1~2万円になります。それに対して、ワイモバイルでは最新のiPhoneに対する割引がないので、端末代は全額負担になります。残念ながらワイモバイルで最新のiPhoneを実質負担額1~2万円で使う方法はありません。
ただし、ワイモバイルは毎月の基本料金が安いので、端末代の割引がなくても最新のiPhoneを大手キャリアより安く使えます。
iPhoneを使う場合、ワイモバイルと大手キャリアで2年間に支払う金額の総額にどのくらいの差が出るのでしょうか?2年間使う想定で以下の条件で4ケースを比較しました。
- 契約:新規契約
- 電話:無制限かけ放題
- iPhoneの本体容量:32GB
- 端末(2パターン):①iPhone SE、②iPhone 7
- データ通信容量(2パターン):①ワイモバイル・キャリア共に2GB、②ワイモバイル6GB・キャリア5GB
結論から書くと、2年間の総額の料金比較表は以下のようになります。
ワイモバイル | ソフトバンク | au | ドコモ | |
---|---|---|---|---|
iPhone SE (データ:2GB) |
108,020円 | 166,008円 | 166,008円 | 170,400円 |
iPhone SE (データ:5・6GB) |
120,020円 | 202,008円 | 202,008円 | 206,400円 |
iPhone 7 (データ:2GB) |
160,820円 | 166,008円 | 166,008円 | 170,400円 |
iPhone 7 (データ:5・6GB) |
184,820円 | 202,008円 | 202,008円 | 206,400円 |
iPhone SEだと、ワイモバイルの方が大手キャリアよりも、2年間の総額をかなり安く抑えることができます。しかし、iPhone 7だと、ワイモバイルの方が一応安いものの、大手キャリアと総額はそこまで変わらなくなります。
iPhone SEでも良いという方は、ワイモバイルがオススメです。最新のiPhoneを使いたいという方は、大手キャリアからワイモバイルに変更しても、そこまで大きな料金メリットは受けられなさそうです。
通信データ容量に関していうと、2GBよりも5・6GBの方が、ワイモバイルと大手キャリアの価格差は大きくなっています。
内訳を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
【iPhone SE × データ2GB】ワイモバイルは大手キャリアより約60,000円安い
iPhone SEを使う場合です。通信データ容量はワイモバイル・大手キャリア共に2GBです。
【iPhone SE】 | ワイモバイル | ソフトバンク | au | ドコモ |
---|---|---|---|---|
端末代 | 60,500円 | 60,000円 | 50,000円 | 47,400円 |
端末代の分割金 | 2,500円 | 2,500円 | 2,084円 | 1,975円 |
端末代の割引 | -1,500円 | -2,083円 | -1,667円 | -1,375円 |
基本料金 | 2,980円 | 6,500円 | 6,500円 | 6,500円 |
月額料金(1~12カ月) | 3,980円 | 6,917円 | 6,917円 | 7,100円 |
月額料金(13~24カ月) | 4,980円 | 6,917円 | 6,917円 | 7,100円 |
2年間の総額 | 108,020円 | 166,008円 | 166,008円 | 170,400円 |
【iPhone SE × データ6・5GB】ワイモバイルは大手キャリアより約80,000円安い
iPhone SEを使う場合です。通信データ容量はワイモバイル6GB、大手キャリア5GBです。
【iPhone SE】 | ワイモバイル | ソフトバンク | au | ドコモ |
---|---|---|---|---|
端末代 | 60,500円 | 60,000円 | 50,000円 | 47,400円 |
端末代の分割金 | 2,500円 | 2,500円 | 2,084円 | 1,975円 |
端末代の割引 | -2,000円 | -2,083円 | -1,667円 | -1,375円 |
基本料金 | 3,980円 | 8,000円 | 8,000円 | 8,000円 |
月額料金(1~12カ月) | 4,480円 | 8,417円 | 8,417円 | 8,600円 |
月額料金(13~24カ月) | 5,480円 | 8,417円 | 8,417円 | 8,600円 |
2年間の総額 | 120,020円 | 202,008円 | 202,008円 | 206,400円 |
【iPhone 7 × データ2GB】ワイモバイルは大手キャリアより安いが、約6,000円しか変わらない
iPhone 7を使う場合です。通信データ容量はワイモバイル・大手キャリア共に2GBです。
【iPhone 7】 | ワイモバイル | ソフトバンク | au | ドコモ |
---|---|---|---|---|
端末代 | 76,800円 | 81,336円 | 73,333円 | 76,200円 |
端末代の分割金 | 3,200円 | 3,389円 | 3,056円 | 3,175円 |
端末代の割引 | 0円 | -2,972円 | -2,639円 | -2,575円 |
基本料金 | 2,980円 | 8,000円 | 8,000円 | 8,000円 |
月額料金(1~12カ月) | 6,180円 | 6,917円 | 6,917円 | 7,100円 |
月額料金(13~24カ月) | 7,180円 | 6,917円 | 6,917円 | 7,100円 |
2年間の総額 | 160,820円 | 166,008円 | 166,008円 | 170,400円 |
【iPhone 7 × データ6・5GB】ワイモバイルは大手キャリアより安いが、約18,000円の違いしかない
iPhone 7を使う場合です。通信データ容量はワイモバイル6GB、大手キャリア5GBです。
【iPhone 7】 | ワイモバイル | ソフトバンク | au | ドコモ |
---|---|---|---|---|
端末代 | 76,800円 | 81,336円 | 73,333円 | 76,200円 |
端末代の分割金 | 3,200円 | 3,389円 | 3,056円 | 3,175円 |
端末代の割引 | 0円 | -2,972円 | -2,639円 | -2,575円 |
基本料金 | 3,980円 | 8,000円 | 8,000円 | 8,000円 |
月額料金(1~12カ月) | 7,180円 | 8,417円 | 8,417円 | 8,600円 |
月額料金(13~24カ月) | 8,180円 | 8,417円 | 8,417円 | 8,600円 |
2年間の総額 | 184,820円 | 202,008円 | 202,008円 | 206,400円 |
ワイモバイル版以外のiPhoneはAPN設定が必要
ワイモバイル版以外のiPhoneでは、最初にAPN設定が必要です。「APN(Access Point Name)設定」とは、簡単に言うと、インターネットに繋ぐための接続先を指定することです。
難しく聞こえるかもしれませんが、やることは簡単です。iPhoneにワイモバイルのSIMを挿して、APN設定用の構成プロファイルをダウンロードするだけです。あとは、自動的にANP設定が完了します。
構成プロファイルをダウンロードするまでは、データ通信は使えません。なので、構成プロファイルをダウンロードするには、iPhoneをWi-Fiに繋ぐ必要があります。家や職場のWi-Fiに繋いで、構成プロファイルをダウンロードしましょう。
2017年6月からはSIMフリー版のiPhoneでもテザリングが可能になった
2017年6月まで、ワイモバイル版のiPhone以外では、テザリングが使えませんでした。しかし、2017年6月からは、SIMフリー版のiPhoneでもテザリングが可能になりました。家の外でネットを使いたい人にはありがたい仕様変更ですね。ただし、SIMロックを解除したiPhoneは、テザリングできないので注意が必要です。
SIMフリーのiPhoneについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
iPhoneの「新しさ」を追求するか「安さ」を追求するか
ワイモバイルでは、本体代金に対する割引がありません。最新のiPhone 7/7 PlusをSIMフリーで購入し、ワイモバイルのSIMを契約しても、2年間の総額は、大手キャリアとそこまで大きく違いません。
しかし、型落ちですが、iPhone SEなら本体代金に対する割引があるので、大手キャリアに対して大きな価格優位性があります。
「最新のiPhoneを使いたい」という人は、ワイモバイルでも大手キャリアでもどちらでも良いと思います。「できるだけ安くiPhoneを使いたい」という人には、ワイモバイルはオススメです。
ワイモバイルでも最新のiPhoneを取り扱ってくれれば良いのですが、しかし、それをすると本家のソフトバンクが打撃を受けるので、実現は難しいでしょう。
「新しさ」と「安さ」にはトレードオフであり、常に我々をジレンマへと誘い込んでいくのですね。
なお、ワイモバイルについてさらに詳しく知りたい人は、ワイモバイルの魅力やデメリットをまとめた以下の記事を参考にしてください。