現実は厳しい。
「最近よく『VR』って聞くけど、どんな感じなの?」と気になっている人も多いかと思います。
私もVR(ヴァーチャル・リアルティー)は未経験でした。なので、友達と一緒に、東京都内でVRアトラクションが体験できる4スポットに行ってきました。
この記事では、東京都内4つの「VRスポットの体験談」や「VRの現状」を写真とともに紹介します。
VRとは?
VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティー)」の略で、日本語では「仮想現実」を意味します。
VR=リアルに見える3D映像のことだと思っている人も多いかもしれません。しかし、実際は、視覚に限らず聴覚など他の五感も使って、あたかも現実のように感じさせる技術のことを指します。最近では映像だけでなく、振動や風などを使ってよりリアルな体験が楽しめます。
最もポピュラーなのは、以下のようなヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれるゴーグルをつけて360°の映像で楽しむものです。
実際に体験してきたVRスポット4つ+α
実際に東京のVRスポット4つを回った体験をレポートします。1日で回りましたが、予想以上にVR疲れ。仮想現実が見ました。できれば、1日に多くても2か所くらいがいいかもです。
お台場 東京ジョイポリス
まず訪れたのは東京を代表するアトラクションテーマパーク「東京ジョイポリス」。朝からゆりかもめに揺られてやってきました。
「平日の日中だったらスムーズに入れるだろう」と油断していたら、春休みだったためか入場前からかなりの込み具合。
子供たちばかりの中に混じって、おっさんだけで行くのは精神的な負荷が高いのでオススメしません。
スタッフたちの満面の笑顔での歓迎も逆に心をえぐられました。
東京ジョイポリスにはVRアトラクションが2つありますが、今回のお目当てはこちら。
VR生き人形の間
VRを使ったホラーアトラクション。対象が13歳以上からなのか、行った時には私たちしかいませんでした。
1回20分のアトラクションなので、前の回が終わるのを待ち私たちの番へ。アトラクションに入る前に、スタッフの方からお祓いをされてアトラクションの中へ。
中は撮影禁止なので代わりに紹介映像を。
暗く曲がりくねった廊下を歩いていくと、人形がたくさん並んだ「人形の間」に通されます。部屋の中で硬い木の椅子に座ってHMDとヘッドホンを付け、ついに、この日初めてのVR体験。
ネタバレ防止のため内容には触れませんが、怖いものが苦手な方なら十分に絶叫できるレベルです。
「怖い人は下を向くか目を閉じて、イヤホンも外してください」とアナウンスが流れます。
VR映像そのものよりも、それまでの演出や視覚以外での刺激によって恐怖心を掻き立ててくれます。セットが作り込まれているので、肝試しにはちょうどいい恐怖体験でした。
※追記:「VR生き人形の間」は7/31(月)を持って終了します。
ZERO LATENCY VR「ZOMBIE SURVIVAL」
もう一つのアトラクションがこちらのシューティングアトラクション。
オーストラリアのZERO LATENCY(ゼロレイテンシー)社が開発した、世界で初めて6人同時プレイを可能にしたゲーム。
「ZOMBIE SURVIVAL(ゾンビ サバイバル)」といって、バックパックを背負いながらVR世界上に現れるゾンビを銃で倒していくゲームです。
1カ月前の予約が必要だったので諦めました。当日空きがあれば当日申し込みもできるようです。
後悔を残しながらお台場を後にしました。参考YouTubeだけ置いておきます。
※追記:「ZOMBIE SURVIVAL」は2017/7/9で運営を終了しており、2017/7/15より同社が開発した「SINGULARITY」というアトラクションが楽しめます。
- 住所 :東京都港区台場1-6-1 DECKS Tokyo Beach 3F~5F
- アクセス:ゆりかもめ「お台場海浜公園」から徒歩2分、りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩5分
- 料金 :
- SINGULARITY:平日1,800円、土日祝日2,000円
- VR生き人形の間:600円
- 入場代:800円(18歳以上)、500円(小中高生)
- 電話 :03-5500-1801
- 営業時間:10:00~22:00(最終入場21:15)
- 定休日 :不定休
- HP :https://tokyo-joypolis.com/attraction/1st/zerolatency/
渋谷 アドアーズ「VR PARK TOKYO」
次に向かったのは、2016年12月にオープンした、最先端のVR体験を楽しめるテーマパークVR 「PARK TOKYO」。
渋谷のゲームセンター「アドアーズ」の上にド派手な看板が。
1階がプリクラスポットになっていて、醸し出すリア充な空気が私の足を重くしました。
即座に4階へ。事前に予約したネットチケットを見せてバスポートをGET。
ちなみ事前予約をすると当日券よりも400円安く入場できるのでオススメです。予約直後から使えるので、遊びに行く直前にでも予約しましょう。
フロアは入替制になっており最大80分遊べます。中途半端な時間に行くと遊べる時間が減ってしまうので時間を見計らっていきましょう。
フロアには7つのアトラクションがあり、お客さんが少なければ80分で全て回れます。私が行ったときは1つのアトラクションが調整中だったので、計6つのアトラクションを楽しんできました。
ジョイポリスのヘッドマウントディスプレイは重かったですが、こちらのヘッドマウントディスプレイは軽く映像も綺麗だったので、新旧のクオリティーの差を感じました。
こちらは渋谷のど真ん中でバンジーが楽しめるアトラクションですが、体験前に同意書が書かされるほどの本格派です。
映像だけでなく他の機材も連動していて、途中でアトラクションを止めることができないらしいため、絶叫系が苦手な人は覚悟してください。
現実世界はお店の一角ですが、VRの中では広大な自然を飛び回れるので、場所の制約を受けないのが、VRの良さだなと感じました。
360°全方向から敵が襲ってくるアトラクションは超興奮しました。
しゃがんだりすると敵の攻撃が避けれるため、つい白熱しすぎてヘッドマウントディスプレイが外れてゲームオーバーになってしまいましたが笑
友達と一緒にプレイできるアトラクションもあるので、みんなで盛り上がれます。
VR上でも友達の動きが分かるので協力してSランクを目指しましょう。
絨毯に乗って空を飛ぶ体験ができるのですが、飛んでいる速度に合わせて、床が揺れたり、扇風機の風の強さが変わります。
人によっては、立ったまま映像だけが動くと脳が混乱して「VR酔い」を起こして気持ち悪くなります。VR酔いを防止するために振動や風で臨場感を高めつつ、実際に自分が動いている状態に近づけているそうです。
ホラー系もジョイポリスに比べて大人向けです。白衣のお姉さん(スタッフ)の誘惑に負けて体験してしまいましたが、グロイのが苦手な人は気を付けてください。後味の悪いストーリーとリアル感が毎晩夢に出てきそうです。
このアトラクションのヘッドマウントディスプレイのみメガネを外してもVRを楽しめる機種でした。メガネユーザーには嬉しいです。
思い切りVRアトラクションを堪能して渋谷を後にしました。
デートスポットにしても楽しめるとは思いました。が、ヘッドマウントディスプレイをつける必要があるため、髪型を遊ばせているリア充はVRでは遊びにくいと思いました。
- 住所 :東京都渋谷区宇田川町13-11 KN渋谷1ビル
- アクセス:渋谷駅ハチ公改札口から徒歩約5分
- 料金 :事前予約:2,900円、当日:3,300円
- 電話 :03-3461-1311
- 営業時間:10:00~23:25
- 定休日 :なし
- HP :https://www.adores.jp/vrpark/
池袋サンシャイン「SKY CIRCUS」
次に向かったのは池袋サンシャイン。池袋ダンジョンが苦手なのに、友達が他の予定で帰ってしまったため、私は一人で「SKY CIRCUS」に向かうことに。
軽く迷子になりました。
私のような犠牲者を出さないために、まずは道案内。
池袋サンシャインシティに着いたら、地下1階で展望台に行くためのチケットを買いましょう。チケットがないとエレベーターにさえ乗せてくれません。
チケットを買ったのでエレベーターを探索。展望台に行けるエレベーターは一カ所しかありません。
ここでも迷いましたが、展望台行きのエレベーター乗り場はまるで魔法のようなオシャレ空間になっています。
エレベーターの扉だってこんな感じ。
まぁこの時点でおっさん一人でこんな場所に来た愚行を後悔し始めますよね。
しかし、読者の皆さんに、VRを紹介するというミッションを抱えてエレベーターに乗り込みました。
エレベーターの中は夜空の演出がされており、分速600mのスピードで60階までを駆け上がります。You Tubeにエレベーター内の動画があったので参考までに。
エレベーターを降りると、そこにもオシャレ空間が。
ちょっとしたサプライズ演出の後、ついに都内一の展望台へ。
窓からの風景はスカイツリーだってこの通り。
風景だけでなく、女の子と行ったら絶対楽しいロマンチックな空間も。
オタク一人でしばらく展望台を楽しみ、本題のVRアトラクションを探すことに。
池袋サンシャインには2つのアトラクションがあります。
チケットを買って、「スイングコースター」というブランコ型のアトラクションを体験。
通り過ぎる観光客からまる見えという構図に微かにイラ立ちを覚えながら受付へ。
3人もしくは4人でしかアトラクションを始められないらしく、次のお客さんが来るのを待つことに。そこに現れたのはなんと「若い男女のカップル」。きれいな女性の容姿を見て、敗北感を感じながらブランコへ。
池袋の街並みをジェットコースターで旅するという設定。映像と大型ファンからの風で本当のジェットコースター気分に。心の敗北感さえ吹き飛ばしてくれる爽快感です。
次は、「TOKYO弾丸フライト」という大砲で、空を飛ぶ気分が味わえるアトラクションに。
こちらの大砲型の装置に入って、水平の状態で楽しみます。
芋虫みたいな恰好になって美人スタッフの説明を受けるのはけっこう羞恥心をくすぐられます。外から見るとこんな感じのようです。
未来の東京の施設を大砲に飛ばされながら巡るという設定ですが、落下する感覚はブランコよりもすごいです。
時間はそんな長くないはずですが、終わったあとは脇下が汗で濡れていました。
VRの他にもARやプロジェクションマッピングを使ったアトラクションも無料で楽しめます。なので、訪れた際にはぜひ満喫してください。
これだけは言っておきますが、男一人で遊びに行ってはいけません。
- 住所 :東京都豊島区東池袋3丁目1番
- アクセス:池袋駅東口♯35出口から徒歩約8分、東池袋駅♯6.7出口から徒歩3分
- 料金 :
- 大人 :1,800円
- 学生 :1,500円
- こども:900円
- 幼児(4才以上):500円
- シニア(65才以上):1,500円
- 電話 :03-3989-3331
- 営業時間:10:00~22:00
- 定休日 :なし
- HP :https://sunshinecity.jp/observatory/
秋葉原「ドスパラ VRパラダイス」
最後に訪れたのは秋葉原。大手パソコンショップのドスパラ店舗内にVR体験コーナーがあります。
VRフロアへは1階の店舗ではなく右の廊下からエレベーター向かいます。
エレベーターを降りるとすぐに受付があるので、申し込みを済ませましょ画像
体験にはアプリへの無料登録が必要なので、事前に登録しておくとスムーズに遊べます。
フロアにはVRを体験できるスペースが4つ。
スタッフの方がヘッドマウントディスプレイの装着やスティックの使い方を説明してくれるので、初めての方でも安心して遊べます。遊べるのはこの12コンテンツ。
身体を動かすアトラクション型か、映像を楽しむコンテンツを選べます。
アトラクションはシューティングだけでなく、もの投げたり、殴ったりと多様なアクションを要するゲームもあるのでけっこう体を動かします。
ちなみに体験が終わってから、裏面に男性向けコンテンツがあることに気づき、なぜこれを教えてくれなかったんだと未曽有の憤りを感じました。
ドスパラ店舗内にはVRコーナーもあるので、体験して気に入った人は購入して帰ることもできます。
ドスパラでは、スタッフの説明つきで、VRを無料で体験できるので、「VRってよくわかんないけど一回試してみたい」という人には特におすすめのスポットです。
なお、秋葉原だけでなく、日本各地の以下のドスパラ店でもVRの体験はできます。
【VR体験ができるドズパラ店舗】
札幌,仙台,町田,大宮,千葉,横浜駅前,八王子,イオンレイクタウンmori,川崎,甲府,浜松,新潟,金沢,大阪・なんば,京都,神戸・三宮,広島,博多
- 住所 :東京都千代田区外神田3-11-2 ロック2ビル
- アクセス:秋葉原駅電気街口から徒歩約5分
- 料金 :無料(要予約)
- 電話 :03-5295-3435
- 営業時間:11:15~20:00
- 定休日 :なし
- HP :https://www.dospara.co.jp/5info/cts_vr_paradise
渋谷 郁文堂ビル「VR SPACE」
今回はレポートできませんでしたが、渋谷の「VR SPACE」でもVR体験ができます
VR体験型のアミューズメントパークです。様々なVRのコンテンツを楽しめます。要事前予約なので、HPのカレンダーから予約しましょう。
期間限定のVR体験スポット
色々調べてみましたが、VRが”1年中”体験できる”それなりの規模の”スポット・施設は東京都内のみ5か所と意外と少ないようです。(情報をお持ちの方がいらっしゃたら是非お寄せいただけると嬉しいです。)
ただ、期間限定で開催されているVR体験スポットは結構たくさんあるようです。下記はその一例です。
お台場 日本未来科学館「GAME ON」
お台場の日本未来科学館で、5月30日まで公開されているVRスポットです。PSVRを体験できます。
東京ソラマチ ドラえもんVR「どこでもドア」
東京ソラマチ3階の特設会場にあるVRです。どこでもドアを体験できます。ただし、開催期間が4月14日までです。
新宿TOKYU MILANO跡地「VR ZONE」
ゲーム会社のバンダイナムコエンターテイメントが研究開発したVRアトラクション施設。運営するのは2017年の夏から期間限定となります。
最先端VRアクティビティはもちろん、プロジェクションマッピングの技術も活かして新しい体験コンテンツを楽しめます。
VR ZONE SHINJUKUについては体験レポートも別記事でまとめています。
東京以外でも短期のイベントは開催されている
なお、東京以外でも、期間限定VR体験イベントは結構開催されているようです。地方にお住いの方は、「地域名 VR体験」等と検索するとイベント情報が出てくるので、探してみて下さい。
まとめ:VRは明るい未来を創る最先端のテクノロジー
今回初めてVR体験スポットに行きましたが、最新テクノロジーによる仮想現実に、新時代の到来を感じました。
子供の頃に遊園地に連れて行ってもらった時のワクワク感を思い出させてくれます。VRなら狭いスペースの中で、森も探索できるし、空だって飛べます。子供の頃の純粋無垢な心をわずかに取り戻した気がします。
VRスポットでは、SF映画の未来感を簡単に体験できます。魔法も使えるし、ゾンビも倒せるし、なにより、仮想彼女とデートができます。子供はもちろん、現代社会に疲れた大人にもオススメです。
現実世界になにかしらのストレスを感じているなら、一度、VRで未来の仮想世界へと逃避してみると良いかもしれません。あなたもでっかいゴーグルで仮想現実を覗いて、明るい未来の世界へと旅立ちましょう。
仮想現実は面白い。