大切なアイフォンが壊れてしまった…画面が割れた…
そんな時は「どこに修理に出せば良いの?」「修理代はいくらかかるの?」と不安な気持ちになると思います。
この記事では、iPhoneが壊れた時に知っておきたい、修理代の相場や正規修理店と非正規修理店の違いを解説し、実際の修理店舗の紹介もしていきます。
iPhoneが壊れて困っている方、iPhoneを安く早く修理したい方は是非参考にして下さい。
まずiPhoneの補償に入っているかを確認しよう
まず、iPhoneが壊れた時は、壊れたiPhoneが補償に入っているかを確認しましょう。
「AppleCare+」には入ってる?
iPhoneには、「Apple Care(アップルケア)」という1年間のメーカー保証が自動的に付いてきます。1年以内の”自然故障”なら無料で修理を受けられます。ただし、画面割れや水没等の自然故障以外の故障は保証の対象外です。
iPhoneの保証には、有料オプションの「AppleCare+(アップルケアプラス)」という補償もあります。このApple Care +に入っていると、自然故障の保証期間が1年→2年に延長され、さらに画面割れや水没等の自然故障じゃない故障の修理代金が安くなります。
Apple Care +に未加入時・加入時の修理代金を比較してみましょう。(2018年5月31日時点の金額です)
iPhoneの「画面の損傷」の修理代
モデル | AppleCare+ 未加入 |
AppleCare+ 加入 |
---|---|---|
iPhone X | 31,800円 | 3,400円 |
iPhone 8 Plus | 19,800円 | 3,400円 |
iPhone 8 | 17,800円 | 3,400円 |
iPhone 7 Plus | 19,800円 | 3,400円 |
iPhone 7 | 17,800円 | 3,400円 |
iPhone 6s Plus | 19,800円 | 3,400円 |
iPhone 6 Plus | 17,800円 | 3,400円 |
iPhone 6、 6s | 14,800円 | 3,400円 |
iPhone 5、5s、5c、 SE | 14,800円 | 3,400円 |
iPhoneの故障の9割を占めると言われる画面割れですが、AppleCare+に加入していればどのモデルでも定額3,400円で直してくれます。
iPhoneの「その他の損傷」の修理代
「その他の損傷」とは、画面の修理以外の修理代です。こちらの場合は基本的に、「修理」ではなく「新品または新品同様の端末と”交換”」になります。
モデル | AppleCare+ 未加入 |
AppleCare+ 加入 |
---|---|---|
モデル | 画面の損傷のみ | その他の修理 |
iPhone X | 60,800円 | 11,800円 |
iPhone 8 Plus | 43,800円 | 11,800円 |
iPhone 8 | 38,800円 | 11,800円 |
iPhone 7 Plus | 38,800円 | 11,800円 |
iPhone 7 | 35,800円 | 11,800円 |
iPhone 6s Plus | 36,800円 | 11,800円 |
iPhone 6 Plus | 36,800円 | 11,800円 |
iPhone 6、 6s | 33,800円 | 11,800円 |
iPhone 5、5s、5c、 SE | 30,800円 | 11,800円 |
画面割れ以外の故障の修理代は、AppleCare+に加入していればモデルによらず定額で11,800円です。AppleCare+に加入していないととても高額ですね。
ちなみに、Apple Care +の補償を受けられるのは、2年間で2回までです。なので、Apple Care +に入っていても、3回目のiPhone修理は実費での修理になります。iPhoneは大切にしましょう
キャリアの補償を確認しよう
「Apple Care +に入っていない」という場合でも、docomo、au、ソフトバンクといったキャリアが提供する補償に入っていないかどうかを確認しましょう。各キャリアの補償の「サービス名」と「月額料金」と「補償内容」を表にまとめてみました。
サービス名 | 月額料金 | 補償内容 | |
---|---|---|---|
ドコモ | ケータイ補償サービス | 500~750円 | 7,500~11,000円で 新端末と交換 |
au | auスマートパス | 372~499円 | 4,400~10,000円の お見舞金の支給 |
ソフトバンク | あんしん保証パック (i)プラス |
650~750円 | 修理代金の80%を 毎月の利用料金から割引 |
ソフトバンク | あんしん保証パック with AppleCare Services |
830~1,160円 | 修理代金全額分の Tポイントがもらえる |
キャリアの補償に入っているかどうかは、各キャリアのMyページにログインすれば確認できます。
- 各キャリアのMyページ
壊れたiPhoneが補償に入っているかどうかを確認した後は、iPhoneをどこの修理店で修理するか決めましょう。
「どこの修理店でiPhoneを修理するかで、何か違いってあるの?」と思った方もいるかもしれません。あまり知られていませんが、実はiPhoneの修理店には大きく分けて「正規店」と「非正規店」という2種類があります。正規店と非正規店の違いは、次の章で詳しく解説します。
iPhoneの修理店の正規店と非正規店の違い
iPhoneには大きく分けると正規店と非正規店という2種類の修理店があります。両者の修理店の違いを知っておくと、iPhoneを安く修理できるので便利です。
正規店と非正規店の違いを以下の表にまとめてみました。
正規店 | 非正規店 | |
---|---|---|
Appleの認定 | ○ | × |
使用部品 | 純正 | 非純正 |
主な修理方法 | 端末交換 | パーツ交換 |
本体のデータ | 消える | 残りやすい |
修理期間 | 最短2時間 | 最短15分間 |
予約 | 必要 | 不要 |
修理後のメーカー保証 | ○ | × |
「なんだか違いが多い」と感じる方もいると思うので、それぞれ細かく解説しています。
正規店はAppleの認定を受けた修理店 – 正規サービスプロバイダ
正規店はAppleの認定を受けた修理店です。別名、「正規サービスプロバイダ」とも呼ばれています。
AppleCare+に入っている方は補償が使えるので、2年間で2回までなら3,400円~11,800円で修理をしてくれます。また、キャリアの補償も使えます。補償に入っていない方は、正規店で修理するとさきほど紹介したように高額の修理代がかかります。
正規店では、Appleが認めた純正品のパーツで修理をしてくれます。ただし、修理方法はiPhoneの本体ごと交換することが多いため、iPhone本体のデータが消えてしまいます。iPhoneのデータのバックアップを取っていない方には辛い仕様ですね。
また予約は必須で、修理には2時間以上、長ければ数日かかることが多いです。
ただ、修理後に万が一壊れても、Appleのメーカー保証を受けることができます。
主な正規店は以下の通りです。
- 主な正規店(正規サービスプロバイダ)
-
- Apple Store
- カメラのキタムラ(一部店舗のみ)
- ビックカメラ(一部店舗のみ)
- NEWCOM
- クイックガレージ
- AND market
- ソフトバンクショップ(一部店舗のみ※ソフトバンクのiPhoneのみ対応)
- auショップ(au SENDAI,au SHINJUKUのみ※auで契約中のiPhoneのみ対応)
非正規店はAppleの認定を受けていない街の修理店
非正規店はAppleの認定を受けていない街の修理店です。「非正規」と聞く「大丈夫なの?」と不安になってしまうかもしれません。しかし、Appleが認定していないというだけで、違法なお店ではありません。
非正規店には、「修理が早い」「iPhone本体のデータが消えにくい」というメリットがあります。「一刻も早くiPhoneを修理したい」「iPhoneのバックアップを取っていなかったから本体のデータが消えると困る」という方には、オススメの修理店です。
非正規店はAppleCare+やキャリアの補償の対象外です。なので、仮に補償に加入していても非正規店で修理する場合、補償は使えず各店舗が定めた修理代を支払うことになります。
とはいえ、非正規店の修理代は正規店での定価の修理代より安いです。なので、AppleCare+やキャリアなどの補償に入っていない方は正規店で修理するより安くiPhoneを直せます。
非正規店では、iPhoneの故障した箇所のパーツをサードパーティの部品を使って修理します。非正規店の修理はiPhone本体のデータは残りやすい代わりに、純正品以外の部品を使うため、Appleのメーカー保証の対象外になります。とはいえ、再度故障した場合、非正規で再び修理を受けることは可能です。
正規店と非正規店の画面割れの修理代比較
「正規店と非正規店だと修理代はどのくらい違うの?」と気になっている方もいるでしょう。
そこで、「正規店(補償なし)」、「正規店(Apple Care +)」「非正規店」の3つの画面割れの修理代を表にまとめて比較しました。(2018年2月23日時点)
【画面割れの修理代】 | 正規店 (補償なし) |
正規店 (Apple Care +) |
非正規店 |
---|---|---|---|
iPhone X | 31,800円 | 3,400円 | 29,800円~59,800円 |
iPhone 8 Plus | 19,800円 | 3,400円 | 16,700円~28,800円 |
iPhone 8 | 17,800円 | 3,400円 | 14,800円~26,800円 |
iPhone 7 Plus | 19,800円 | 3,400円 | 8,700円~17,800円 |
iPhone 7 | 17,800円 | 3,400円 | 7,700円~16,800円 |
iPhone 6s Plus | 19,800円 | 3,400円 | 6,700円~14,800円 |
iPhone 6s | 17,800円 | 3,400円 | 5,200円~12,800円 |
iPhone 6 Plus | 17,800円 | 3,400円 | 4,700円~10,800円 |
iPhone 6 | 14,800 円 | 3,400円 | 3,700円~9,800円 |
iPhone SE,5s,5c,5 | 14,800円 | 3,400円 | 4,200円~9,800円 |
※非正規店の修理代は、後で紹介するオススメの非正規修理店5業者の「渋谷店」または「池袋店」の修理価格を参考にしました。
AppleCare+を使えば、どのiPhoneでも3,400円で修理できるのは良いですね。ただし、AppleCare+は2年間で合計12,000円~22,000円の保険料がかかります。
iPhone 8 PlusやiPhone8に関しては、正規店より修理代が高い非正規店の方もありますが、全体的には「正規店(補償なし)」より「非正規店」の方が修理価格は安いという結果になりました。
なので、Apple Care +などの補償に入っている方は正規店に、補償に入っていない方は非正規店を利用するとiPhoneを安く修理できます。
非正規店
AppleCare+ に加入していない方や、今すぐに修理したい、できるだけ安く修理したいという方はうまく非正規店を活用しましょう。
非正規店に向けた総務省の登録修理業者制度とは?
非正規店には、総務省の登録修理業者制度に登録している修理店もあります。
この総務省の登録修理業者制度は、電波法の基準を満たした修理をしているかを確認するために作られました。
総務省のホームページでは、録修理業者制度は以下のように説明されています。
第三者が携帯電話端末を修理することによって、修理後の携帯電話端末(特別特定無線設備)の性能が電波法で規定している技術基準に適合するかどうか不明確になる等の点が懸念されていました。
このような背景を受け、修理の箇所及び修理の方法が適正で修理後の無線設備が技術基準に適合していることを第三者である修理業者自らが確認できるなど電波法で定める登録の基準に適合する場合には、総務大臣の登録を受けることを可能とする登録修理業者制度を導入しました。
総務省 電波利用ホームページ | 登録修理業者制度
つまり、この総務省の登録修理業者制度に登録している業者は電波法の基準をクリアした修理店ということです。
ただし、総務省の登録修理業者制度は、iPhoneを修理するために必須の資格ではないため、総務省の登録修理業者制度に登録していなくても、高い修理技術と高品質な部品でiPhoneを修理している修理店はあります。
信頼性が高い大手の非正規修理店5業者
「どこの修理店なら信頼できるの?」という方のために、次の章からは大手の非正規修理店をご紹介します。
- 大手の非正規修理店5業者
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- ダイワンテレコム
- アイフォンドクター
- あいさぽ
- iCracked
- スマップル
この5業者は、いずれも全国展開している大手の修理代理店なので、信頼性が高いです。
①【ダイワンテレコム】独自の修理保険のダイワン安心保証を完備
ダイワンテレコム
ダイワンテレコムでは、「ダイワン安心保証」という独自の修理補償を完備しています。購入から1年以内のiPhoneなら毎月550円を支払えば、修理後にiPhoneにトラブルが会った時でも最大5万円まで修理代を補償してくれます。非正規修理店で修理をするとAppleのメーカー保証を受けられなくなってしまうという点をカバーしてくれます。
また、「ダイワン安心保証」に入らなくて、iPhoneの修理を受けてから3カ月間以内にiPhoneにトラブルが起きた場合、無償で修理をしてくれます。
- ダイワンテレコムの概要
-
- 運営会社:バイヤーズ株式会社
- 店舗数:65店舗
- 修理後の保証期間:3カ月間
- 総務省の登録修理業者制度:登録済み
②【アイフォンドクター】対面式修理を行ってくれる
アイフォンドクター
アイフォンドクターはもともとハードディスクの復旧や診断ソフトを作っていた会社でしたが、2012年からiPhone修理事業を開始しました。
スタッフが目の前でiPhoneを修理してくれる対面式修理を行っています。希望する方はiPhoneの修理の様子を見ることができます。「iPhoneを修理店に預けたら、中の写真やデータを見られてしまうんじゃないかと心配」という方には良いサービスです。
- アイフォンドクターの概要
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- 運営会社:株式会社WISE IT(ワイズアイティ)
- 店舗数:60店舗
- 修理後の保証期間:3カ月間
- 総務省の登録修理業者制度:登録済み
③【あいさぽ】修理台数35万台以上
あいさぽ
あいさぽは全国に56店舗を展開する大手のiPhone修理店です。これまでの修理実績は35万台以上です。公式ページに質問用のチャットが設定されているので、気軽にスタッフに質問できます。
1度修理をすると、その後は修理代金が5%オフになる「永久不滅保証サービス」を用意しています。さらに、iPhoneに付着している菌を99.9%除菌してくれるUV除菌サービスを無料で受けられます。
- あいさぽの概要
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- 運営会社:株式会社白狼
- 店舗数:56店舗
- 修理後の保証期間:6カ月間
- 総務省の登録修理業者制度:登録済み
④【iCracked】世界最大手の修理事業者
iCracked
iCrackedはアメリカのシリコンバレー発の修理事業者です。iPhoneの修理をする技術者に研修を実施しているため、修理技術の高さが売りです。
また、修理の際に、「モバイル保険」という月額700円の保険に入ると修理代金が3,000円が割引になります。モバイル保険はスマホやタブレットを3台まで加入でき、端末が故障の際は、最大10万円まで修理代を補償してくれます。「AppleCare+やキャリアの補償に入り忘れた」という方は加入を検討しておくと良いでしょう。
- iCrackedの概要
-
- 運営会社:iCracked Japan株式会社
- 店舗数:25店舗
- 修理後の保証期間:3カ月間
- 総務省の登録修理業者制度:登録済み
⑤【スマップル】学割やSNS割などキャンペーンが豊富
スマップル
スマップルは学割やSNS割などのキャンペーンが豊富です。
郵送での修理も受け付けており修理代金が7,000円以上の場合、往復の送料が無料になります。
正規店で、修理を断れられたiPhoneでも修理をしてくれることがあるので、破損が激しいiPhoneをお持ちの方は駆け込んでみても良いでしょう。
- スマップルの概要
-
- 運営会社:株式会社スマップル
- 店舗数:24店舗
- 修理後の保証期間:3カ月間
- 総務省の登録修理業者制度:登録なし
iPhone修理店をまとめたポータルサイト「iPhone救急車」
実はiPhone修理店は正規店・非正規店を合わせると日本全国に2,000近くのお店があります。こんなに沢山あるiPhone修理店舗ですが、それらをまとめたサイト「iPhone救急車|iPhone修理店を探そう」もあります。東京都新宿区だけでも40店舗以上存在するようです。iPhone修理店を探すときには活用してみて下さい。
まとめ:早めにiPhoneを修理しよう
iPhoneが壊れてしまったら、早めに修理に出すことをオススメします。電車に乗っていると画面がバリバリに割れたままのiPhoneを使っている方がいますが、iPhoneを故障したまま使っているとある日突然電源が入らなくなる危険性があります。症状が悪化しないうちに早めにiPhoneを修理に出してみましょう。
iPhoneが無くなって困っている方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。